韓国旅行|ドラマの成功は作家次第?No!【監督】が成否を握る時代が到来♪
ドラマの成否は作家次第? 相変わらず有効な話です。 しかし、最近は作家同様にこれをうまく演出する監督の役割も重要になりました。
最近注目されるスター監督たちは誰であり、彼らの演出にはどんな特別さがあるのでしょうか。
今年の百想芸術大賞で「ウ·ヨンウ弁護士は天才肌」はテレビ部門大賞と演出賞を受賞しました。 しかし、ここにはビハインドストーリーがあります。
当初、百想で「ウ·ヨンウ弁護士は天才肌」は大賞として取り上げられるに相応しい昨年最も大きな話題を呼び起こした作品でした。
また、時代性を重要視する百想はこの作品が扱っている「社会的弱者」に対する叙事がこの時代が要求する話だということに異論がありませんでした。
しかし、作品に大賞を与えるのか、それとも俳優に与えるのかについては意見が分かれました。 この作品の誕生過程を復記して結論が出ました。 パク·ウンビンが大賞で、またユ·インシク監督が演出賞に決まったのです。
ENAドラマ「ウ·ヨンウ弁護士は天才肌」スチールカット ⓒENA提供
◇ウ·ヨンウとキム·サブを誕生させた監督
「ウ·ヨンウ弁護士は天才肌」は台本が何人かの有名な演出者に回りましたたが、気軽に演出すると乗り出した人がいなかった作品でした。
この作品のウ·ヨンウというキャラクターが事実上現実にはないファンタジーキャラクターであるうえに、それも自閉症スペクトラムを持った人物という点が負担として作用したためでした。
結局、回っていた台本はユ·インシク監督の手に渡され、持ち主に会うことになりました。 ユ·インシク監督が、パク·ウンビンならこのキャラクターを消化すると推薦し、それが正確に合致したのです。
後日談ですが、台本を断った監督たちはパク·ウンビンが演じた初回を見て皆うなずいたといいます。
下手に障害を真似するよりは、自分で解釈してあまりにもラブリーにウ·ヨンウを表現したパク·ウンビンを見て「あんなこともできるんだ!」と感嘆したといいます。
ユ·インシク監督の事例を見れば分かるように、ドラマで演出の領域は全方位にわたっています。
キャスティング過程からどんなトーンでどんな雰囲気にするかを決めたり、作品全体の流れを統一性をもって捉える役割まで多様です。
その中でも最も重要な役割に挙げられるのが「演技指導」です。 俳優がその状況が何なのか正確に認知するように教え、その中で感情などを完全に展開できるようにしてくれるのです。
ユ·インシク監督 ⓒnews1
SBSドラマ『浪漫ドクターキム·サブ3』スチールカット ⓒSBS提供
ユ·インシク監督は作品が持つ雰囲気から主題意識、ジャンル的特性、人物が持つ心理はもちろん、どんな場面が視聴者にどのような感じで訪れるかまで考慮し、現場から出てくるアイデアも傾聴するバランスの取れた演出者として知られています。
「ウ·ヨンウ弁護士は天才肌」や最近演出した「浪漫ドクターキム·サブ3」が持つドラマチックながらも作品が持つ一貫した統一性を失わない安定感は、ユ·インシク監督のこのような演出リーダーシップから始まったところが大きいのです。
最近放映されているGenie TV「庭のある家」は人物の心理に食い込む映像演出が圧巻であるドラマです。
広い庭がある田園住宅に住むムン·ジュラン(キム·テヒ)と狭くて狭い古いアパートに住むチュ·サンウン(イム·ジヨン)という2人の女性たちが暴力的な現実の前で変化していく過程を繊細な心理演出で見せてくれるこの作品は、その空間演出が尋常ではありません。
どこか陰惨な感じを与えるムン·ジュランの家と暴力で汚れているチュ·サンウンの家が、その空間を通じて2人の女性の心理を表現しているからです。
裕福ですが不安の中で暮らすムン·ジュランと何一つ享受できず、身震いしたように何でも口に入れようとする空腹に満ちたチュ·サンウンの姿は、彼らが住んでいる家にその感じをそのまま込めて表現されます。
まるで『パラサイト』のドラマバージョンを見るような空間演出です。
ENAドラマ『庭のある家』 ⓒnews1·Genietv提供
特に、人物の心理と関係を構図で表現する場面は息詰まるほど圧巻です。
ムン·ジュランの髪を後ろからとかしてあげる夫のパク·ジェホ(キム·ソンオ)の姿が、妻をだましてガスライティングする夫の実体を人物構図で表現する場面や、互いに対立点に立っているように見えるムン·ジュランとチュ·サンウンが協力していかなければならない状況を迎える時、2人が並んで同じ方向を眺める場面を見せるやり方です。
それでこの作品はドラマが今や事件の再演だけでなく映画のように映像言語を駆使しており、これを通じてもう少し深みのある作品を描き出しているということをよく示した事例です。
「二十五、二十一」で明るく軽快な青春叙事を演出したチョン·ジヒョン監督は、それで「庭のある家」を通じて彼が持つ演出のスペクトラムがはるかに広いということを示しています。
キム·チョルギュ監督、NETFLIXドラマ『セレブリティ』 ⓒnews1.NETFLIX提供
◇ドラマは作家? 監督の役割も重要になる!
最近、NETFLIXオリジナルシリーズ「セレブリティ」で帰ってきたキム·チョルギュ監督もここ数年間、一連の作品を通じて注目される演出者です。
『マザー』や『自白』のように人物の深い心理を掘り下げる演出に長けたキム·チョルギュ監督は「悪の花」では犯罪スリラーとメロドラマを織り成す素晴らしい演出を披露した経緯があります。
「セレブリティ」はSNS時代に強大な力を発揮し新興階級として浮上するインフルエンサーを素材にする作品で、成長ドラマはもちろん復讐劇とメロに世の中に対する批判的な視線を投げかける社会劇的要素まで持つ多様なジャンル的性格を持っています。
このような多様な面白さ要素を水が流れるように自然に連結するキム·チョルギュ監督の力量が感じられる作品です。
ドラマでその中心は依然として作家ですが、最近になってOTTなどを通じて視聴者の目線が高まり、ストーリーをきちんと描き出して疎通させる監督の演出も重要になりました。
シン·ウォンホ監督が「応答せよ」シリーズと「賢い」シリーズを相次いで成功させることができたのはバラエティPD時代から身についた、製作陣はもちろん俳優·スタッフにまで意見を聞く格別な「疎通能力」が作動したと言えます。
『まぶしくて』『私の解放日誌』のような作品を演出したキム·ソクユン監督は、作家が持つ考えを最後まで押し通せるようにしてくれる「粘り強い演出」が目立ちました。
「成均館スキャンダル」「未生」「シグナル」「私のおじさん」などを演出したキム·ウォンソク監督は徹底的に準備された演出と共に人物を温かく覗き見る視線まで加えることで視聴者たちがその名前だけでも作品を期待させました。
チョン·ジイン監督、MBCドラマ『袖先赤いクットン』 ⓒnews1·MBC提供
キム·ヒウォン監督、tvNドラマ『シスターズ』 ⓒnews1·tvN提供
この他にも「お金の花」「王になった男」「ヴィンチェンツォ」「シスターズ」などで成熟していく演出力を披露したキム·ヒウォン監督や、「VIP」「悪鬼」など犯罪スリラーにオカルトジャンルが加わった作品を演出したイ·ジョンリム監督、「袖先赤いクットン」でフュージョン時代劇で新しい印象を与えたチョン·ジイン監督のような女性監督も注目に値します。
珍しい女性監督の登場が、演出世界でも特有の繊細さで新しい傾向を作り出すという期待が大きいためです。
以前は連続ドラマの概念として大きくなってきたドラマは、かなり長い間、演出は台本の後についてくる領域と見なされてきました。
もちろん例外的な監督がいたのも事実ですが、事前製作制が本格化する前に秒数で入ってくる台本の現実の中で、演出が再演それ以上の役割をするということは言感生心でした。
しかし、今や事前製作制は地上波でもある程度定着段階に入っている状況です。 そのため、連続ドラマの概念ではなく、一つの完成したドラマ概念の演出も要求され始めたのです。
今や作品は、どの監督がメガホンを取るかによって成否が分かれる時代に入ったと言われます。
このような変化は、OTTを通じて映画監督がドラマ領域に入ってきてますます本格化し、その変化の速度が増しています。
ひとこと
OTTの台頭で地上波ドラマでさえ事前制作が一般的に!古くからのkドラマファンとしてはここで既に驚き、映画監督がドラマの世界に入ってきた理由にも納得。素敵なコラムですね♪
✳︎写真は他より記事はsisajournal.comからお借りしました。
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