韓国旅行|「16部作ドラマを待つあなたは昔の人…」ドラマの分量も「半分」になった♪
14日に公開される「暴君」は映画「新世界」で有名なパク·フンジョン監督が製作した初めてのドラマです。 4部作の短いドラマです。
写真はドラマの中でキラーとして登場した俳優チャ·スンウォンの姿。
写真:he Walt Disney Company korea提供
14日、Disney+で公開されるパク·フンジョン監督の初ドラマ「暴君」の回次数は4回。 このようにドラマが一気に短くなっています。
「砂時計」と「オールイン」など2000年代初めまで話題作は主に24部作でした。
16部作が標準だった時期を経て2~3年前から半分になり「夜に咲く花」「社内お見合い」など12部作ドラマが相次いで製作され、今は4部作ドラマまで登場しました。
ドラマ放送の回次が急減したのです。「暴君」4部作の再生時間は約2時間40分で、映画1本の上映時間と大きく変わりません。
「イカゲーム」シリーズのファン·ドンヒョクなど映画監督が相次いでドラマ製作に飛び込んだ以後、崩れた映画とドラマの境界が上映時間まで似てきて、より一層ぼやけていく様相です。
8部作のドラマ「偶然かな。」のワンシーン。 俳優のチェ·ジョンヒョプ(左)が日本でドラマ「Eye Love You」で人気を得ると、tvNでびっくり編成された。
写真:tvN提供
◇ドラマに衣替えした映画
ドラマが短くなる流れは、コロナパンデミック以後、オンライン動画プラットフォーム(OTT)に大きく傾いたコンテンツ製作および流通環境の変化から始まりました。
変化の背景は大きく二つあります。 ①映画として企画された作品がOTTにドラマとして公開され、回次が短くなったこと。
観覧料の上昇などで劇場に対する観客の心理的な敷居が高くなり「劇場用映画」の興行が難しくなった余波です。
作品をOTTに売れば興行可否と関係なく総製作費と費用の約10%を上乗せして受け取ることができますが、劇場で封切りすれば必ず成功してこそ製作費を回収し、付加収入を狙うことができる構造です。
「暴君」も当初映画として企画され撮影まで終えましたが、劇場ではなくOTT公開で流通戦略を修正し、4部作ドラマに変貌しました。
映画とドラマを一緒に作るあるスタジオ関係者は「投資などが萎縮し冒険(劇場公開)するより安定的収益確保が重要になった」として「スリナム」(2022)のように最初は映画として企画した 後でOTTにドラマとして公開する事例が次第に増え、ドラマの回次がますます短くなる」と話しました。
当初映画として企画されたが、オンライン動画サービスに6部作のドラマとして公開された「スリナム」 写真:NETFLIX提供
②放送会社とは異なり、少ない回を気にしないOTT流通を狙って企画されるドラマが増えたのもドラマが短くなる主な原因。
放送会社はドラマ放送料を回次別製作費を基準に精算するが、OTTは違います。 総制作費を基準に版権を買い入れます。
「何部作以上」など本数制約がないため、OTTを中心に短くなるドラマが製作され、その作品がテレビ編成につながり、視聴習慣まで変えているのです。
今年上半期OTTに公開されたオリジナルドラマを企画した製作会社関係者は「テレビが唯一のプラットフォームだった時は放送会社の好みに合わせて何とか16部あるいは24部に合わせてドラマを作った」
「今は放送回数に縛られず4~10部作ドラマを自由に企画する雰囲気」と耳打ちしました。
1990年代にシンドローム級の人気を博したドラマ「砂時計」の一場面。
写真:SBS提供
「オールイン」など2000年代初めまでテレビの話題作は主に24部作で製作された。
写真:SBS提供
◇OTTを追っていたドラマ制作会社のジレンマ
ドラマの回次急減は製作会社に売上減少というブーメランで帰ってきました。
今年大成功をおさめた「私の夫と結婚して」と「涙の女王」
写真:tvN提供
国内最大規模の製作会社スタジオドラゴンは今年上半期の話題作である「私の夫と結婚して」と「涙の女王」等を企画しても4~6月(第2四半期)の営業利益が昨年同期対比35.7%が落ちました。
スタジオドラゴンは「TV放送回次減少」を営業利益下落の理由に挙げました。今年第2四半期のスタジオドラゴン製作ドラマの放送回数は42回で、昨年同期(83回)に比べて半分近く減りました。
ドラマ製作会社がOTT親和的な「短いドラマ」企画に重点を置いたため、テレビ売上が減るジレンマに直面したわけです。
8部作のドラマで放送された「庭のある家」の一場面。写真:ENA提供
◇端役俳優、視聴者にも飛び火
「短いドラマ」製作が相次ぎ、端役俳優たちの生業戦線はより一層劣悪になりました。
hanbitメディア労働人権センター(以下hanbit.centerハンビッセンター)が2023年3月から今年2月まで放送産業従事者179人を対象に調査した結果、1年中4ヶ月は月に10日も仕事ができないことが分かりました。
20日は何もせずに耐えなければならないということです。 hanbit.center関係者は「1年中に約4ヶ月が事実上失業状態」とし、「最近になってプログラム製作規模が縮小され働き口も減ったため」と説明しました。
ドラマストーリーの多様性が弱まるだろうという懸念もあります。 コン·ヒジョンドラマ評論家は「回が短いドラマでは主人公の叙事だけに集中しているため、色々な人物の多様な世界観が輝くドラマを探すのは難しい」
「最近、一部の視聴者がYouTubeなどで1980年代の作品である『愛と野望』等、昔のドラマを再び探してみる理由」と副作用を指摘しました。
16部作で制作されたドラマ「トッケビ」の一場面。 写真:tvN提供
16部作で制作されたドラマ「愛の不時着」の一場面。 写真:tvN提供
ひとこと
「涙の女王」は16部作で周囲の人々の叙事もしっかり描かれていることが面白味を増したという評価を受けていることから、回が短いドラマに懸念が出るのもよくわかるコラムです♪
✳︎記事はhankookilbo.comよりお借りしました。
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