韓国旅行|『サイコだけど大丈夫』ep7-8 首輪を切った【キム·スヒョン – ソ・イェジ】第2幕が始まる!(コラム)
抑圧から脱することは容易ではありません。
誰でも簡単に解きほぐせるように見えますが、長い時間、状況に馴らされると何もできなくなります。
抑圧と服従が繰り返されれば、そのように固まってしまうしかないのです。「春の日の犬」がそうであるように。
悪夢に身震いするムニョンを抱いてくれるガンテと、そんな彼を捕まえて「逃げて。早く。すぐに消えて!」と泣き叫ぶ姿は痛く迫ってきます。
それが何を意味するのかが分かるからです。守りたい人のための叫びであり、自分を守ってほしいという切実な努力でもあるからです。
「城に閉じ込められた王女を助けに来る王子を殺してしまう」という母親の言葉は、そのようにムニョンを支配しています。
幼い頃、自分の家を訪れたガンテが渡した花を踏みにじり「消えろ」と叫んだのもやはりそのような理由のためでした。
長い時間が経っても、ムニョンを支配するのは彼女の母親なのです。
ガンテを押さえつけていたのも母親でした。
悪夢ではないものの、彼を身動きできないようにしたのもやはり母親だという点は否定できません。
自閉スペクトラムを持った兄から少しも抜け出せない怠惰の人生は正常ではないはず。
子供の頃から母が言っていたそれらの言葉は、成長した後もなかなか抜け出すことのできない足かせとなっているのです。
今、ムニョンは過去から抜け出そうとする努力を始めました。長いストレートの髪を切ってしまうことが母親から離れる道だと確信します。
しかし、それは大変なこと。幼い頃から母親の強圧的な態度に慣れてしまったムニョンは、母親がそばにいなくても簡単に逆らうことができないのです。
しかし、ムニョンがすごいのは自ら悪夢になった家に帰ってきたことでしょう。
離れて避けることもできるのに、誰もが恐れるその城に帰ってきたのは、自分と向き合うためだでした。
もちろん、独り立ちして戦うのは難しく、ガンテに助けを求め、サンテを利用して一緒に同居を始めましたが、明らかなことはムニョンは過去の自分と戦い始めたということです。
一番つらい時間、自分のそばにいた子供、ガンテはもう大人になって再び自分の前にいるのです。
そして、あの時は逃げてすまなかったと言うのです。そのようにお互いがお互いの傷跡を癒す関係に発展していることは、興味深く思われます。
悪夢に苦しむムニョンにガンテはプレゼントをあげました。悪夢を食べてくれる人形である「マンテ」です。
蝶の悪夢を見る兄のために、ガンテが自ら作ってあげたものでした。それをムニョンに与えたのです。
苦しむムニョンのためのガンテの気持ちが込められた贈り物でした。
問題は、サンテもそれを好きだということ。弟が自分のために自ら作ってくれた人形です。
これをムニョンが持っているという事実に驚きました。そして彼らはまるで5歳の子供のように戦いました。
ムニョンは鼻血が流れて、お互いに妄態を持つために戦う人々によって、二つに分かれた妄態で争いは終わりました。
子供のように戦う彼らは、成長を止めた大人たちでした。純粋なほど分別がないのは、彼らが幼いころのままで止まっていることをよく示しているからです。
そのような彼らの成長が実現するという点が重要でしょう。
ガンテは、ムニョンを通じて母親を顧みるようになります。自分に苦言を呈し、傘にも入れてくれなかったた母親への思いが大きかったのです。
しかし、これまでの彼はその憎悪のような感情だけを記憶していましたが、実際の母親は違ていました。
母親はジャージャー麺だけ嫌ったのではなく、チャンポンも嫌がりました。
二人の息子が食べることだけを見守る母親の気持ちはそうだったのです。
お金がなくても、幼い息子たちが好きなちゃんぽんを食べる姿を見るだけで幸せになるのが母親だからです。
あの頃、一人の娘を育てるのも大変だったというジュリの母の話に、ガンテが込み上げて涙を流すのは当然でした。
障害のある息子までいる2人の子供を一人で育てなければならない母親の人生がどれほど厳しかったか、それは見なければ分からない感情だからです。
眠っているカンテを哀れに撫でながら悲しげに泣くしかなかった母親の姿を、ガンテは努めて忘れようとしてきました。
それほど強い心を持たなければ生きて行くのが難しかったからです。
ムニョンは抑圧の象徴だった髪を切りました。
そして、そのようにガンテに自慢するように言うムニョンにきれいだと言うガンテは幸せでした。
自分を一生抑圧してきたトラウマから脱しつつあるムニョンを本当に愛しているからです。
ガンテがカットした髪はは自慢でしたが、サンテには良くない変化に迫ってきたようです。
ロングヘアがよかったというサンテは,そのように鼻血の出るほど殴り合う関係になったサンテが髪の毛に執着する理由があるのか明確ではありませんが、ムニョンの変化は急激に、何かにつながり始めたようです。
ムニョンが首輪を切ると、ガンテも逸脱を試み始めました。
ただ真面目に生きてきたガンテが病院に行かず一日休んでムニョンと一緒に過ごしました。
自分の仕事を手伝ってほしいという院長にまるで脅迫するようなことをして、ムニョンが再び病院に出られるようにする行動も、以前のガンテからは見られない姿でした。
素敵な万年筆に欲が出て、ファンという男性と親しい姿を見せたムニョンと、そんな彼女をまともに理解できなかったガンテの嫉妬は楽しく近付きました。
ガンテがムニョンをどう思っているのか赤裸々に表れた場面だからです。2人の変化は急速につながり始めたようです。
あらゆる状況でただ我慢するだけであった彼が暴走しました。ムニョンを殴った患者の保護者を殴る姿は、これまでのガンテからは想像もつかないこと。
過去の強硬な態度なら、絶対にこのような行動をしなかったでしょう。しかし、ガンテはそうして自らの枠から脱するために努力したのです。
無給停職を強いられて出ていくガンテは笑っていました。この状況が悲しかったり怖いというよりすっきりした姿でした。
これまで一度も逆らうことができなかったそのひどい首輪から、ようやく抜け出したからです。
正直なまま「ムニョン、遊びに行こう」と明るく笑うガンテは、そのように脱したかったのです。
ムニョンの母親のト·ヒジェはOK病院にいます。しかし、それが誰なのかは分かりません。
「クレメンタイン」を歌った患者が存在するもののこれを否定します。彼女は、ムニョンの授業を聞いています。
ムニョンの母なら分からないはずがないでしょう。しかし、ムニョンは自分の母親とは思わないのです。
ト·ヒジェはパク·オクラン患者なのでしょうか。ト·ヒジェ作家の熱狂的なファンであり、整形中毒に陥っている彼女が、果たしてト·ヒジェなのでしょうか。
このような状況で、ムニョンの父親であるコ·デファンは、「しばらく戻った精神の中で、娘にお前も母親のようになるだろう」と話しました。
その言葉はすべての問題の始まりであり、終わりが妻であり、ムニョンの母親のト·ヒジェという意味でもあるようです。
ナム・ジュリをうまく活用できず、出版社代表のイ·サンインをペアで結ぼうとする試みは、残念でなりません。
まだ過程ではあるものの、そのように追い込んで一つになるようにする方法が果たしていいのか分かりません。
サンテの変化が変数として近づいてくることができるのでしょうか。
母の死を目撃したサンテの変化は、依然として解決されていない未解決事件を解決することができるのでしょうか。
オ院長も試みたことですが、依然として蝶に対する恐れが大きいサンテが蝶のトラウマから抜け出し、母親を殺した犯人を突き止めることができるのでしょうか。 サンテはその点でミステリーな存在でもあるのです。
ひとこと
掴み合いの喧嘩をしながらも3人で一対となって歩く姿が微笑ましく、3人でなら悪夢も呪縛も全て乗り越えていけるような光が見えてきたことが嬉しいですね♪
✳︎写真はtvNより記事はmedius.coからお借りしました。
2020年07月13日
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カテゴリ: 俳優、芸能人、女優 韓国ドラマ、映画
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