韓国旅行|『トッケビ』から始まった?お茶の間からTVドラマ消えて全部OTT行♪ [2023年年末決算]
今年初め「ザ·グローリー」を皮切りに「悪鬼」「恋人」「ムービング」など多様な作品が視聴者を訪ねました。
各コンテンツの素材やキャラクターの幅が広がり、演技者も視聴者も見る楽しさが一層高まりました。 ただ、残念な点があるとすれば、面白さや完成度の有無とは別に、私たちが接するドラマの数が少なくなったということでしょう。
特に地上波ドラマの場合、週1回あるいは最初から編成から除外されたりもしました。 これ以上「お茶の間劇場の責任を負う」という言葉が無意味になったのです。
✳︎tvN「トッケビ」
以前の地上波は平日午後10時、主要ドラマを編成していました。 トップ俳優の出演はもちろん、視聴者の目を引くような素材を持ってきて編成し、高い視聴率を誇りました。
また、数億ウォン台の投資金を必要としてもヒット作を誕生させるために無条件製作していました。例えばtvNドラマ「トッケビ」(2016年作)です。
投資金があまりにも高くて製作時期から困難を感じさせた「トッケビ」は色々な地上波放送局を転々としケーブルTV局であるtvNにやっとのことで決定したという話が放送界を騒がせました。
以後、tvNの代表作になった「トッケビ」は今でもファンに変わらぬ愛を受けています。
MBC「恋人」
このように各放送局は自分だけのアイデンティティを作り出す作品を休む暇もなく探していました。
放送界の情熱はKBSドラマ「彼らが暮らす世の中」(2008年作)と似ていると思われる幻想のように近づいてきました。 ところが今は本当に「彼らだけが生きる世の中」になってしまったようです。
平日午後10時のドラマは存在せず、週1回、さらにバラエティを編成したりもしています。また、正統のように感じられた16部作のドラマは12部作、8部作に減りました。
ここでさらに深刻な状況は、テレビではなくOTT(オンライン動画サービス)プラットフォームに向かっているという事実です。
◇「来年のドラマ制作30本以内」冷え込んだコンテンツ市場
/写真=KBS2TV「高麗契丹戦争」、NETFLIX「ブラッドハウンド」
新型コロナウイルス感染症によって、分野を問わず社会が全般的に厳しい状況に置かれました。 コンテンツ市場も同様でした。
撮影が滞り続け、作品が完成しない状況。 完成したとしても、あまりにも多くのドラマがあるため、物理的に編成限界を感じ、茫茫大海をさまようことになりました。
新型コロナウイルス感染症が流行した、2~3年間、このような状況が続きました。 COVID-19が緩和されれば少し良くなると思ったものの、コンテンツ市場はさらに冷え込んだのです。
すでにあまりにも多くのコンテンツが公開されないまま隠れており、これを順次公開するのも時間が長くかかるということです。
✳︎NETFLIX「ザ·グローリー」
地上波ドラマ編成局の関係者は、「すでに来年上半期のドラマラインナップは終わり、12月初めから下半期のラインナップを構成している。 まだ確定してはいないものの、ドラマ数が多すぎて既存に何月公開と約束した作品も後回しにされることになった」と話します。
「最近のドラマは視聴率より話題性だといいますが、放送局の立場では視聴率を見ないわけにはいきません。 そのため、視聴率がよく出る時間帯を分析して攻略しなければならず、成功が確実な作品を好むため、若干の問題があれば残念ながら一緒にできない場合がしばしば生じる」と説明しました。
すでに完成したドラマが編成問題が生じたからといって永遠に葬ることはできないので、結局次善の方法でOTTを選ぶことになります。
あるドラマ製作会社の関係者は「コンテンツ市場が良くなくて編成されずに漂うドラマが相当数だ。 編成できなかった理由はさまざま。」
「制作当時、社会的問題として浮上した部分をドラマ化し、撮影の時には良い流れだった。しかし現在の状況が変わり問題視されそうでオープンできなくなった作品がある。」
「また地上波やケーブルなどテレビ編成に押されOTTにやむを得ず渡された作品もある。このように後回しにされたため、自然に来年のドラマ制作本数は大幅に減った。 私の知る限りでは30本以内」と吐露しました。
多くのドラマがOTTに旅立ちました。 その中には「ザ·グローリー」、「ムービング」、「今日もあなたに太陽を」、「アンナ」、「カジノ」、「ブラッドハウンド」等、目立った成績を出す作品が多くなり、今はテレビ編成がされていないため去るのではなくはじめからOTTを好むようになったのです。
◇OTTに行くのが正解なのか?
/写真=NETFLIX「イカゲーム」「イカゲーム:ザ·チャレンジ」
実際、OTTプラットフォームの公開は両刃の剣のようです。「お茶の間」だけでなく多様な空間で作品を楽しめるという点は肯定的ですが、知識財産権(IP)の側面から見れば深刻です。
実際、グローバルOTTプラットフォームの登場初期には、韓国のクリエイターがOTTとの契約に消極的だった理由も著作権のためでした。作品の著作権が全てOTT側に移る状況は、韓国では馴染みがないため拒否感が生じたのです。
特にドラマのような場合には興行することになれば俳優やキャラクターを活用した2次創作物が多数作られます。 このため、簡単に著作権を渡すことは難しいのです。 それでもOTT側は引き続きこのような契約を続け、複数の作品を成功させ、該当契約形態が定着しました。
これで生じる問題ではない問題を指摘できるのは、まさにNETFLIXオリジナルバラエティ「イカゲーム:ザ·チャレンジ」です。
「イカゲーム:ザ·チャレンジ」(以下「ザ·チャレンジ」)はファン·ドンヒョク監督が演出した「イカゲーム」の世界観を移してきた芸能番組で、全10部作です。
アメリカのスタジオランバートが制作しました。 米国で製作したからか「ザ·チャレンジ」は韓国のドラマ「イカゲーム」から持ってきたのではなく、新しい創作物のように感じられます。
出演陣はほとんど西洋人で、番組も英語で行われます。 そのため「ザ·チャレンジ」は韓国ドラマを見た韓国人の立場では一種の「イカゲームコント」のように見え異質感が感じられます。 もしかしたら、これは本質的な「韓流」ではないかと思うほど。
編成問題だけでなく、水位問題でもOTTはテレビより低いため、表現の方式がさらに広くなります。 そのため、OTTを選択した作品が多くなり、多様化しました。
今後「ザ·チャレンジ」の持つ威圧感がさらに大きくなることもありうるという話でもあります。 物理的に確かに厳しい状況の中でやむを得ず下した決定でしょうが、クリエイターたちは今後、韓国ドラマの未来のために慎重にもう一度考えてみる必要はあると思います。
ひとこと
来年のドラマ制作予定数には唖然としますが、コロナ禍で滞留した作品が未だ公開できず先送りされていく状態…制作時と社会情勢が変わってしまったがために放送不可作品も?想像以上の状況がよくわかるコラムです♪
✳︎記事はstarnewskorea.comよりお借りしました。
2023年12月26日
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カテゴリ: 俳優、芸能人、女優 韓国ドラマ、映画
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