韓国旅行|「집콕(チプコク)」の時『トッケビ』『星から来たあなた』を再び見て刺激される”そこ”の物語♪
ソウル市とソウル観光財団(代表イ·ジェソン)は9日、ドラマや映画の中に出た隅々までソウル名所の風景と意味を振り返りながら、よりスマートに楽しめるソウル観光を紹介しました。
ソウル観光財団は「社会的距離を置くこと」により「집콕(チプコク)」(=家に閉じこもること)が美徳になっている最近は、旅行も花見も家で気分を出す方法を探さなければならない。」
「ドラマと映画も鑑賞し、その中に盛り込まれた美しい場所に注目しながら、ソウルで必ず行くべき自分だけのバケットリストを作ってみてはいかがだろうか?」と提案しました。
次はソウル観光財団が紹介したソウル市内の映画·ドラマの背景地ストーリーです。
◇アジアのブロードウェイ、大学路の裏手にある洛山公園
洛山公園は、屈曲した尾根に沿って長く並ぶ城郭と美しい夜景のおかげで、各種ドラマや映画の中によく登場してきました。
ハリウッド映画「ララランド」で男女主人公がロサンゼルスの夜景を眺めながら公園で踊る場面が人気を集め、ロマンチックな雰囲気を醸し出すことができる場所が洛山公園だということで、韓国のララランドと呼ばれるほど多くの人に愛されている空間です。
梨花村の頂上にある洛山公園は、山の姿がラクダの背中に似ていることから”洛山”と名付けられました。
城郭と調和した村の風景は昼も十分素晴らしいですが、洛山公園は暗くなり、城郭を照らす街灯がともると、また違った姿に変貌します。
城郭に設置された照明は夜空を照らし、城郭の下に軒を連ねている家はほのかに光を放ちます。
まるで地中海沿岸の絶壁村に来たような異国的な感じさえするほどロマンチックな場所です。
◇「梨泰院クラス」の真夜中のロケ地
ウェブトゥーンをもとに制作され、国内外の反響を得た「梨泰院クラス」は、現在ベトナムをはじめ東南アジア諸国のNETFLIXサービスで最も人気のあるドラマとして挙げられるほど韓流の拡大に大きく貢献しています。
そのためか、緑砂平(ノクサピョン)駅の歩道橋には平日にも思ったより多くの外国人が訪れ、記念写真を残す姿を見ることができます。
無心に通り過ぎる日常の場所だった歩道橋が、ドラマの中の意味ある背景として登場し、若い世代と韓流トレンドを反映する場所として生まれかわったわけです。
歩道橋に上ると、ヘバンチョン(解放村)とイテウォン(梨泰院)を横切ってナムサン(南山)につながるノクサピョンデロ(緑砂平)の風景が広がります。
数多くの自動車が道路に沿って休む間もなく通り過ぎる姿を眺めていると、今日一日も苦労した日常に自ら慰めの言葉を掛けるようになるはず。
梨泰院駅方向に歩いているとドラマの主人公であるパク·セロイ(パク·ソジュン)が仲間と一緒に経営していた居酒屋”甘い栗”が現れます。
撮影が終わった今は内部工事中なので空っぽですが、新型コロナウィルスが静かになるころに訪れると、リニューアルした”甘い栗”が楽しめるのではないでしょうか。
梨泰院の中心街につながる通り道にあるので梨泰院の趣が感じられる場所です。
◇カトリック教会
2019年上半期、最高話題作の一つと評価される「熱血司祭」の主人公のキム·ヘイル(キム·ナムギル)は麗水で事故を起こしてソウルに上京し、亀潭聖堂というところで司祭生活を続けます。
劇中の亀潭聖堂は韓国最初の西洋式聖堂である中林洞薬峴(ヤキョン)聖堂で撮影されました。
朝鮮後期、韓半島に入ってきたカトリックは、布教の過程で、飢害迫害や病人迫害により、数多くの殉教者を生んだ悲しい歴史を持っています。
迫害を経験したカトリック教は1886年に韓仏修好条約が締結され、宣教活動が保障されて教勢が拡大し、信徒数が増えたことでカトリック教会が建てられました。
ヤキョン(薬峴)という名前は、薬材が取引されていたソデムン(西大門)の外の丘を指す地名から取ったといいます。
赤レンガを積んで尖塔を建てましたが屋根が高くなく、内部の窓を大きく出した聖堂はロマネスク様式とゴシック様式が折衷された建築と評価されます。
聖堂の内部には華やかな装飾や雄大な規模はないものの、窓から差し込むきらびやかな光が聖なる雰囲気を醸し出しています。
聖堂から正門を下る道には、ジグザグに続く十字架の道が造成されています。こぢんまりとした森の道ですが、こぢんまりとした雰囲気が染み込んでいて、軽く散策しやすい場所です。
◇「安山烽火台」
1人世帯の人生を食べ物とともに解いた「ゴハン行こうよ。2」でク·デヨン(ユン·ドゥジュン)とペク·スジ(ソ·ヒョンジン)がお互いに言い合いながら登山するシーンがありました。
ソウルの風景を見下ろし、ロマンチックな雰囲気を醸し出した場所は、ほかならぬ西大門区にある安山です。
烽火台がある安山の頂上に到着すると、目の前にパノラマのように広がるソウルの姿が壮観です。
正面には仁王山の背筋が、足下には西大門独立公園を皮切りに光化門一帯が広がります。
首を回して南山タワーを過ぎると、はるか遠く漢江の姿まで見られるので、山と川を抱くソウルという都市の魅力を一目で楽しめるビューポイント。
青空を遮ってきた高いビルが、ミニチュアのように目の下にあり、都市の騒音も届かないため、安山は都心で楽しめる居心地のよい地上の楽園に他ならない場所。
安山の麓にある延喜の森の中の憩いの場は、春になると桜が森を成します。
桜の花びらが花雨になって飛び散る様子は童話の中の一場面をそのまま持ってきたようで、散歩道の間を行き来しながら森をさまよう楽しさが一杯です。
是非、桜散歩は来春に約束しましょう!
◇「学林(ハクリム)茶房」のウィンナコーヒー
「星から来たあなた」に登場する主人公ト·ミンジュン(キム·スヒョン)は宇宙人なので、老いずに長い歳月を生きてきました。
彼は昔の感性を楽しむことができる空間が好きでしたが、古い喫茶店で彼の助っ人弁護士チャン·ヨンモク(キム·チャンワン)と一緒にお茶を飲みながら将棋を指したりしました。
その撮影スポットが大学路(テハンノ)にある学林(ハクリム)喫茶店です。学林喫茶店は1956年から60年以上、コーヒーを販売してきました。
きしむ音がする古い階段を上って2階のドアを開けて入ると、70~80年代の喫茶店にタイムマシンに乗ってきたような風景が広がります。
木材中心のインテリアと色あせたソファー、頭が届きそうな複層構造はアナログな感性に満ちています。
若い世代には「喫茶店」という多少馴染みのない名前をしていますが、ロマンチックな雰囲気がコーヒー茶碗の上にうねり、老若男女を問わずすぐに心を奪われることでしょう。
ドラマが終映して数年が経ちましたが、韓流ブームの主役だったおかげで、今も学林喫茶を訪れる外国人にしばしば会うことができます。
◇「貞陵(チョンヌン)入口林道」
映画「建築学概論」でスンミン(オム·テウン、イ·ジェフン)とソヨン(ハン·ガイン、スジ)は、建築学概論の教授が授業時間に出した町内風景を観察する課題のため、それぞれ貞陵に向かいます。
チョンヌンドン(貞陵洞)に住んでいたスンミンは、町内を歩き回って写真を撮った後、チョンヌンまで行き、そこで偶然ソヨンに会い、2人の縁が始まります。
映画の中の貞陵(チョンヌン)は、大学生時代の思い出の空間であり、初恋を送ったおぼろげな場所。
映画の中で教授がソヨンに「チョンヌンは誰のお墓なの?」と聞きますが、ソヨンは「チョンジョ?チョンジョン?チョンヤギョン?」を詠み、答えを悩むコミカルなシーンがあります。
正解は太祖·李成桂(テジョ、イ·ソンゲ)の継妃である神徳王后の御陵です。狭い路地に沿って坂道を登ると定陵が現れます。貞陵に入ると、紅箭門から丁字閣まで素朴な風景が広がります。
北漢山に登って行く澄んだ渓谷と生い茂った森が調和した貞陵の散策路は、心配ごともしばらく忘れる楽に歩きやすい道です。
◇「徳成(トクソン)女子高の石垣道」
神秘的なロマドラマ「トッケビ」は不滅の人生を生きるトッケビの物語の数々を、時には面白く、時には悲しく語り、全国に「トッケビシンドローム」を巻き起こしました。
大雨が降っていた石垣道で、キム·シン(コンユ)とチ·ウンタク(キム·ゴウン)が初めて顔を合わせる場面は、美しい映像美が目立った場所。
この道を甘醫堂道と呼びますが、仁寺洞を経て徳成女子高校と徳成女子中学校の間に置かれた石垣道に沿って北村に繋がっています。
粛宗の継妃である仁顕王后の実家である甘醫堂があった場所なので甘醫堂道と名付けられました。
仁顕王后は側室の張禧嬪(チャン·ヒビン)によって廃庶人になった後、6年間監護堂に閉じ込められていました。
監護堂は徳成女子高校の西側にありましたが、徳成女子大学の公館に移され、現在は驪州に移設されています。
トクソン女子高校の間にできた路地を抜けると、ユン·ボソン通りに出ます。ここは、劇中でチ·ウンタクが石椅子に座って幽霊たちと話をした場所です。
甘醫堂(カムゴダン)道が塀を挟んだ広い道なら、尹醫善(ユン·ボソン)道は小ぢんまりとした商店が立ち並ぶ素朴な道です。
◇「秀淵(スヨン)山房」
映画「下女」でヘラ(ソウ)は、下女のウン(チョン·ドヨン)が自分の夫の子供を妊娠したことを知り、中絶のための漢方薬を作るため、漢方薬屋を訪れます。
ここで登場するのが城北洞にあるスヨン山房です。国民的バラエティ番組だった「無限に挑戦」でも韓国史授業を受けるシーンには、秀淵山房の居心地の良い部屋が登場しました。
城北洞は昔の文人から近代芸術家に至るまで多くの人が訪れた場所。
彼らの跡はほとんどなくなりましたが、小さくても思い出せる空間がいくつか残っていて、その一つが「秀淵(スヨン)山房」です。
秀淵山房は「文人が集まる山奥の家」という意味で、小説家サンホ、イ·テジュンが13年間執筆活動に没頭した家屋です。
塀に囲まれた表門の中に入ると、こぢんまりとした庭園を抱く古宅が静まり返っています。煩雑な都心の中に隠しておいた私だけのアジトのような感じを与えています。
スヨン山房は現在、伝統茶屋として運営されており、韓屋ならではの暖かくて落ち着いた雰囲気がお茶の香りともよく合う場所です。
ひとこと
「STAY HOME」中の贅沢の一つはやはりドラマ三昧!舞台になった場所に立つ自分を想像して、旅のプランをあれこれ練るのも楽しい時間ですね♪
*写真と記事はnews.heraldcorpよりお借りしました。
2020年04月11日
コメント&TB(2)
カテゴリ: 旅行時のアドバイス 韓国ドラマ、映画
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再訪したいです。漢南洞も近代的なビルや高級感あるブテイック、美味なイタリアン、屋敷街も韓国ドラマそのもので興味がありました。
こんばんは^^
やはりドラマの舞台になるだけあって素敵な場所ばかりですよね。
私も城北洞大好きです!静かで落ち着きがあって深呼吸のできる場所。
早くゆっくり様々な花々を眺めながらお散歩しに行きたいです!