韓国旅行｜『賢い医師生活2』高空行進を維持する理由とは？

◇肩に力を入れていない5人組とユルジェ病院のささやかな話…魅力的なキャラクターにヒューマン·メロジャンル的面白さをアップ

シーズン2として戻ってきたtvN「賢い医師生活」が高止まりを続けています。シーズン制ドラマといってもシーズン1が放送されてから年を越えましたが、初回に視聴率10%（ニールセンコリア集計）を記録し、2、3回まで大きな変動なしに10%前後を維持しています。

初回の視聴率は新型コロナのため先送りにされ、視聴者の待ちと喉の渇きが増幅した結果かもしれないですが、一定の視聴率に止まっているのは異例のことです。

これは『賢明な医師生活2』がシーズン制ドラマでありながらも敢えて肩に力を入れてはいないことを裏付けています。

実際、このドラマはシーズン2として戻り、まるで昨日放送されたように「水が流れるように」ユルジェ病院5人組の極めて日常的な話を描いています。実際、この程度の関心と期待を受ける作品なら、もっとも難しいことは肩の力を抜くことです。

ところで、このドラマはいつ力になったのかと思うほど楽なのです。そのため、視聴率が急騰することもなく、かといって急落することもない線を維持しているのでしょう。そして、これはシン·ウォンホ監督とイ·ウジョン作家が最初から描いていた絵なのです。

シーズン制ドラマは、シーズンを重ねるにつれ、さらに刺激的な設定への強迫を見せる面があります。しかし『賢い医師生活』は、最初からシン·ウォンホ監督が『フレンズ』のような作品を期待して制作したドラマです。

非常に劇的な事件を描くよりは毎日見ても楽しく幸せになり、また考えることができるそんなドラマ。

出演陣に「少なくともシーズン3までは必ず行く」と最初から釘を刺したのは、このような企画意図を持っているからです。

だからといって、何の戦略もなくこの枠組みを組んだわけではありません。シン·ウォンホ監督とイ·ウジョン作家は、ドラマチックに描かれるストーリーの代わりに、魅力的なキャラクターを先に立てました。

ユルジェ病院の5人組の魅力が個性的に表現され、さらに彼らと一緒に働いて暮らしている周辺人物もそれぞれ魅力を植え付けています。視聴者が毎週1本放送されるこのドラマを待つことになるのは、今後どんな話が展開されるかに対する疑問ではなく、見れば見るほど気分が良くなる人物に会いたい欲望のためです。

このように人物を魅力的に立たせた後、その上にイ·ウジョン作家はほとんどすべてのジャンル的な面白さを繰り広げます。

病院で起こることだから、当然医学ドラマの専門的な話が入り、医者の間のメロと医者と患者の間のヒューマンドラマが加わります。もちろんコメディー的な状況も欠かせません。

それで初めは「フレンズ」を狙ったようにこのドラマは一方でよく作られたシチュエーションコメディのようにも見えます。これだから視聴者たちは退屈する暇がないのです。溢れ出た魅力的なキャラクターの上に多彩なジャンルの味がトッピングされているからです。

人物の上にストーリーを着せていくやり方は、典型的なバラエティ番組のやり方という点で注目されます。周知のようにシン·ウォンホ監督やイ·ウジョン作家は、ドラマ以前にバラエティですでに有名になっていました。

『1泊2日』から『三食ごはん』に至るまで共にしてきたイ·ウジョン作家は、バラエティの文法が「キャラクター優先」であることをよく知っているのです。

まずキャラクターをうまく立てれば、すでに半分は成功するということ。そして、よくできたキャラクターは毎週、視聴者が待つ誘引になり、その上に載せられる新しいストーリーは強力なシナジーを作るということを彼らはよく知っているのです。

それでまるで「賢い医師生活2」を見ているとギフトセットのような感じがするのでしょう。様々な人物と彼らの愛、そして温かいヒューマンドラマと抱腹絶倒のコメディがあり、お好みで楽しむことができます。

また、今はなかなか見られないシチュエーションコメディ的な要素を持ちながらも、正統ドラマ的な要素をうまく繋げた点も、気楽で真剣にこのドラマを楽しむことができる理由です。シーズン制としてロングランが可能な賢い選択に違いありません。