韓国旅行|【キム・ゴウン – ナム・ジヒョン – パク・ジヘ】『シスターズ』”青い蘭” に作家が込めた意味とは?

韓国旅行|【キム・ゴウン – ナム・ジヒョン – パク・ジヘ】『シスターズ』”青い蘭” に作家が込めた意味とは?







3日に初放送されたtvN、土日ドラマ『シスターズ』(チョン・ソギョン脚本、キムヒウォン演出)では’青い蘭’が死のシグネチャーとして登場します。

会社の秘密資金700億ウォンを横領した容疑を受けている経理チーム長ちん・ファヨン(チュ・ジャヒョン)の自殺現場、放送局記者オ・インギョン(ナム・ジヒョン)に何らかの情報を提供しようとしたキム・チョルソン(チャ・ヨンハク)の交通事故現場にもありました。

検察出頭に乗り出した(宝貯蓄銀行事件当時、パク・ジェサン(オム・ギジュン)が弁護を担当したキム・ダルス頭取の甥である)キム・チョルソンの交通事故現場、駐車場から墜落死したオーキッド建設の取締役のシン・ヒョンミン(オ・ジョンセ)の車の中など、ドラマの中人が死ぬというすべての現場には蘭一輪が不吉な青い光を発散していました。

また、主要登場人物オ・インジュ(キム・ゴウン)、チン・ファヨン、パク・ジェサン・・チェ・ドイル(ウィ・ハジュン)などの社会的背景となる会社であるオーキド(Orchid)建設も会社名に’蘭’があります。











2話が進められるように名前だけ登場した’ヤン・ヒョンスク’はどうでしょうか。チン・ファヨンの秘密資金の管理、前任者であり、チン・ファヨンのように自殺で生涯を終えたという同人物はチン・ファヨンを経て、オ・インジュに渡された蘭日誌の作成者でもあります。

作家はどうしてこんなに蘭に意味を付与したいのでしょうか? 蘭にはどのような劇的な象徴性があるのでしょうか? これと関連したチン・ファヨンの台詞が意味深長に感じられます。

「花にも性格があるのを知ってる? この子は泥棒姫といってのけ者なの。 今は貧相だけど、花が咲くとまさにお姫様よ。」

社内いじめを受けるオ・インジュを慰労する意図も見えながら、実は自らの希望も込められていることを伝えているのです。

そしてもしかしたらオーキッド建設の本質、あるいはこの社会が回っているシステムを洞察した発言であるとも言えるでしょう。









蘭の品種の中で実際に「泥棒姫」があるのかは分かりませんが、「泥棒」という単語は華やかななイメージの蘭と似合わないことは分かります。

ウィキペディアによると、蘭の実には他の植物の種とは異なり、いかなる栄養分も入っていず、双葉さえ存在しないまま、ただ細胞の塊数個だけが入っている極度に単純な形だそうです。

そのため胞子に近く、何の養分もないので、自分自身では絶対に発芽できず、土や樹皮などで生活するカビの中の特定共生菌菌糸の助けを受けてこそ発芽するといいます。

生息地が少し破壊されても個体数が急減しやすく、花から蜂蜜を作り出すよりは他の花を真似たり、肉の匂いを漂わせてハエを集めたり、最悪の場合には昆虫の性的本能を真似て無料で粉受けをする方が多いといいます。

そのようにただと博打が好きな植物として悪名高いため、詐欺に遭った昆虫たちが蘭を避けて通っているという説明もあるほど。 「泥棒姫」でなくても、蘭自体がそのような詐欺性を武器に繁殖していくという説明です。









まず、チン·ファヨンは泥棒姫を夢見ました。「高卒·無箸(家柄も良くない)」という栄養分一つない実で出発し、ヤン·ヒョンスクとシン·ヒョンミンという菌糸の助けを受けてシンガポールに居住するチン·ミギョンという裕福なサブキャラを真似しながら名実共に王女として満開になる瞬間を待ちわびていました。

すでに社会で有力企業に成長したオーキッド建設は、開花に成功した「泥棒姫」かもしれません。 創業者のウォン·ギソンもやはり無箸で出発し、ベトナム戦争と軍事政権という菌糸の助けを受けて保安司令官というおいしいタイトルでハエを集めてオーキッド建設という花を咲かせたはずです。

ドラマの中の主要な悪役が明らかなパク·ジェサンもやはり泥棒姫であることが明らかです。 鉱夫と運転手の息子とは、やせ細った実から始まり、ウォン·サンア(オム·ジウォン)という菌糸の助けを受けて弁護士になり、奨学財団理事長であり政治家に開花しようとする人物です。

そう見れば世の中は無数の泥棒姫たちの詐欺行為に転がっていくのかもしれません。











作家は企画意図で「『お金』で彩られた社会の魂を描いてみたかった」と話しました。 そのような意味で蘭はドラマの卓越したシンボルになります。

オ·インジュ、オ·インギョン、オ·イネ(パク・ジフ)三姉妹も蘭に似ています。 与えるどころか、奪っていく親のせいで栄養分一つない実で世の中に投げ出されました。

どうにか根を下ろそうとしますが、風が吹いても生息地はぱっと飛んで行くようなところです。

この3姉妹が他の花を真似する泥棒姫になるのか、自ら蜂蜜を作り出して昆虫たちの歓迎を受ける真の花になるのか、その成長ストーリーが気になります。









ひとこと


小さくほんの一輪だけでありながら毒々しさを感じさせる程の青い色で登場し、記憶に残った「蘭」の花に込められた作家の意図…益々面白くなりそうですね♪


✳︎写真はtvNより記事はosen.coからお借りしました。

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