韓国旅行|外国人が選んだ韓国伝統グルメ
鼻が高く、青い目の外国人が、ソウルで韓国の伝統料理を食べる姿は、昔は想像もできませんでした。ところが、ナイフとフォークに慣れている外国人が
箸を使ってステーキやソーセージの代わりにチゲやチュオタンを食べているのも今や珍しい風景ではなくなったのです。
そんな折、今年外国人がソウルで最も楽しんだ食事は何だったのでしょう?フードコラムニストが取材した記事を編集してお伝えします。
青陽唐辛子を細かく切って入れたテンジャンチゲ
ベルギー出身で料理専門のカメラマンであり、フードジャーナリストのカブリエル氏は、無人島で一食だけ食べられるメニューを選びなさいと聞かれたら、迷わずテンジャン(味噌)チゲを選択すると言います。
それは青陽の唐辛子を細かく切って入れているテンジャンチゲに対して深い愛着を持っているからだそうです。彼が食べたテンジャンは、酸味、苦味、甘味など
すべての味がよく調和されておりどのような材料と一緒にしても、料理の味が豊かになるからだと言います。
そして、このテンジャンと、とてもよく合う青陽の唐辛子は、単に辛いだけではなく、食べれば食べるほど中毒性があるからだと言うのです。
そして、テンジャンチゲと一緒に食べると美味しいのは白キムチ。 韓国のキムチは、全部食べたというガブリエル氏ですが、そのうち一番だと思うのはペクキムチ(白キムチ)だと言います。
白菜の新鮮さがそのまま生きているすっきりとした味が外国人の口にサラダと同じように感じられるからだそうで、青陽唐辛子を細かく切って入れたテンジャンチゲと
爽やかでクールなペクキムチを一緒に食べるのはシンプルだが、暖かい食事であると言うのです。
それに、「欲を言えば、甘いカンジャンケジャンが添えてあれば、天国の味ですよね!」と語りました。
ごま油の香り漂うキムパブ(海苔巻き)
世界的なレストランの評価書である“ミシュランガイド”で最高等級の星を得たスペイン料理レストランのシェフ、ホアンロカ氏は、最も印象深かった韓国料理は、キムパブ(のり巻き)だと言います。
彼曰く、ニンジン、ホウレンソウなどの新鮮な野菜がまんべんなく入っていて、一口で簡単に食べられるようにしてあることが非常に良い。
日本ののり巻きより少しサイズが小さいのが韓国のキムパブの特徴だとも言います。シンプルで安いけれども、グルメの方にもお勧めだと言います。
特に、キムパブの魅力はごま油。 韓国料理の魅力の一つとしてごま油をあげる彼は、キムパブだけでなく、ビビンバなどの料理に入っている香ばしくて
ほのかなごま油の香りは食欲を刺激するに十分だと話します。特に、韓国のごま油は、上手く使えば、料理を上品な感じにすることができると言います。
ホアンシェフの話で感じたのは、日本の料理は目で見て、上品さを感じさせるけれども、韓国の料理は香りで上品さを追求しているということです。日本と韓国の違いは意外なところにもありますね。
スープ料理といえば参鶏湯
南アフリカ共和国から来たコラムニストは、韓国に来る前までは、アジア料理に接した経験がなくて、最初しばらくの間は適応するのに大変だったと言います。
しかし、その中でも美味しいと感じられた韓国料理は、参鶏湯だと言います。南アフリカでは、汁のある料理がほとんどないため、韓国に来て、参鶏湯を食べてみて
暖かい汁味と余韻を永遠に感じたことが忘れられなかったと話します。今は、まず鶏肉を食べた後、中にあるもち米をスープに解いて食べる時が一番幸せだと話しました。
自然をそのまま盛り込んだ精進料理
韓国に来て15年目のシモンビュロヌン氏は、1993年に友人と一緒に訪れた金浦(キンポ)の小さな寺で、精進料理に初めて接することになったと話します。
普段、肉を主に食べている彼が惚れた料理は、自然をそのまま表わした料理でした。それ以来、山菜の和え物の魅力を知ることになり、全国各地の精進料理を探して食べ歩いたりしているそうです。
彼は、精進料理は素朴に見えるけれど調理から盛り付けまで、その料理に込めた真心と努力をそのまま感じることができる素晴らしい料理であると話ります。
最近、韓国で流行っているtemple stay(お寺滞在)の楽しみの一つも、まさしく精進料理ですね。
コンナムルバプ(もやしごはん)と食欲が出るムクウンジ(熟成されたキムチ)
韓食調理師資格を取って、韓食専門家として働いている山内氏は、一つの料理に、様々な味が共存する韓国の味を好むと言います。
特に、さくさく歯ごたえを感じられるもやしを使った、牛肉の香ばしさとタレの甘じょっぱい味が調和したコンナムルバプ(もやしごはん)は、よく作って食べる料理の一つだと言います。
さらに、このコンナムルバブにムクウンジ(熟成されたキムチ)を添えて食べれば、これ以上美味しいものはないと語りました。
外国人が選んだ韓国料理は、意外にも、すべて素朴な料理でした。焼肉だけが韓国料理だと思った人には意外な結果かも知れませんが、韓国の人にはなるほどと納得させる部分があります。
韓国に行って、メニューにこれらを見つけたら、是非召し上がってみてください。辛いだけのイメージとは違う昔から愛されてきた奥深い韓国の味に出会えることと思います。
おまけ
コネストさんで、とても嬉しい企画をしてくださっています。ソウル小豆グルメ特集!です。
名店と言われるところもいくつも紹介されています。甘い小豆スイーツもたくさんありますので、是非いらしてみてくださいね。
寒い冬には涙が出るほど嬉しい味ばかりですよ♪
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