韓国旅行|『サイコだけど大丈夫』『愛の不時着』で大笑い…敵?味方? “二つの顔のNETFLIX”♪

韓国旅行|『サイコだけど大丈夫』『愛の不時着』で大笑い…敵?味方? “二つの顔のNETFLIX”♪





新型コロナウイルス感染症事態で危機に追い込まれた韓国映画の投資·製作者を救援し、全世界にKコンテンツを伝播する救世主?莫大な資本力を武器に韓国ドラマと映画を次から次へと吸い込むコンテンツ食物連鎖の最上位の捕食者? 世界最大のオンライン動画サービス(OTT)NETFLIXを眺める2つの相反する視線です。

NETFLIXが11月20日、韓国初のSF映画「勝利号(スンリホ)」を劇場公開せず、NETFLIXを通じて公開すると発表したことを受け、韓国のコンテンツ制作業界では期待と懸念が交錯しています。

<狩りの時間><コール><チャ·インピョ><楽園の夜>などNETFLIXが独占公開したり予定の映画が相次ぐなど、コロナ禍事態が長期化する中、NETFLIXの影響力が急激に高まっているからです。






ドラマの場合、より多くの作品をNETFLIXが独占しています。

昨年初めの<キングダム>を皮切りに<人間授業><保健教師アン·ウニョン>などNETFLIXが投資·制作したオリジナルドラマが好評を得ました。

韓国ドラマ『ミスター·サンシャイン』や『愛の不時着』など韓国で放送された直後、NETFLIXの独占で世界に公開されたドラマも多いです。

このような作品は、国内NETFLIXの有料加入者増加に大きく貢献しました。NETFLIXは9月末基準で韓国有料加入者が330万人だと発表しました。

NETFLIXは現在、中国や北朝鮮、シリアなど、ごく少数の国々を除く世界190ヵ国あまりでサービスを行っています。

10月21日に発表したNETFLIXの第3四半期実績を見ると、9月末基準の世界有料加入者数は1億9500万人です。NETFLIXは「前四半期より増えた220万人の46%はアジア·太平洋地域から出ており、特に韓国と日本が成長を牽引した」と明らかにしました。





劇場公開をあきらめてNETFLIXに直行した映画「勝利号」NETFLIX提供



NETFLIXのアジア市場の成長には、韓国のコンテンツが相当貢献したものと見られています。

NETFLIXが地域別に発表する「今日のトップ10」を基に順位を集計するサイトフリックスパトロールを見ると、今年世界で最も人気のあるテレビ番組100位圏内の韓国ドラマは、17位<サイコだけど大丈夫>、28位<ザ·キング:永遠の君主>、41位<青春記録>、55位<愛の不時着>など、計10編。

特に、台湾とマレーシアは10位圏内の9本、ベトナムは8本、フィリピンは7本、タイと香港は6本、日本は5本が韓国ドラマです。

を書いたイム·ソクボンJTBC放送政策チーム長は「NETFLIX、は2016年に韓国に来る際、加入者を集める市場としてだけでなく、韓国コンテンツを通じてアジアに進出する足がかりにする戦略を立てたが、これが功を奏したことを数値が証明している。」と説明しました。

韓国コンテンツの市場性を高く評価したNETFLIXは、より多くの作品に投資しています。今年だけで韓国コンテンツ投資に3331億ウォンを使ったことが集計されました。

NETFLIXは、2015年から現在まで韓国のコンテンツに7億ドル(約8000億ウォン)を投資し、韓国の創作者による「NETFLIXオリジナル」作品が70編にも及ぶと明らかにしました。

<キングダム>のようにNETFLIXが直接投資·制作する場合と、<サイコだけで大丈夫>のように国外流通を独占する場合とに分けられています。

あるドラマ制作会社の代表は「数年前までは1·2回目の台本が出ると、『tvN』や『JTBC』で先に紹介してもらいましたが、最近はNETFLIXに一番先に送る。」と話しました。

コロナ禍事態を受け、公開を見合わせていた映画各社も、NETFLIXの公開を打診するケースが大幅に増えました。そのため、国内コンテンツ創作者らがNETFLIXに列を作る現象まで起きています。

あるドラマ業界の関係者は「NETFLIXは制作費を多く支払っている上、素材やシーンの具現に制約がないため、思いきりストーリーを展開することができるので創作者が好む」と話します。

TVの広告市場が日々減っている現状の中、NETFLIXの支援無しには製作費の調達が容易ではないことも、このような偏りの原因となっています。

あるコンテンツ制作会社の代表は「以前は制作費を中国と日本での先行販売で解決していましたが、その道が閉ざされた現在、これに代わる唯一のところがNETFLIXだ。NETFLIXは「良いコンテンツを増やし、制作陣は制作費の負担を減らしているため、『ウィン·ウィン』という感じ」と述べました。







NETFLIXオリジナルバラエティも増える見通しです。

<犯人はまさに君><パク·ナレの濃艶注意報><トゥギャザー>などを制作したチャン·ヒョクチェカンパニー想像代表は、「<パク·ナレの濃艶注意報>は昨年1年間、国内のNETFLIXで多く見た番組10位内に入りました。NETFLIXのようなOTTでバラエティに対する渇きも日増しに高まっている」と述べました。

また別のバラエティ制作会社の関係者も「ドラマよりバラエティの方が地上波で制約が多い。 素材面で自由なOTTなら多様な話ができるため、バラエティでNETFLIXへの依存度がさらに高まるだろう」と予想しました。

しかし、このような期待感の裏には、韓国コンテンツ業界のNETFLIXの従属化を巡る懸念も少なくありません。

あるコンテンツ流通業関係者は「<愛の不時着>が日本で大ヒットしても、制作会社にとって初めてもらったお金以外は追加収益がない。制作会社としてはドラマが多く売れるほど金を稼がなければならないが、NETFLIXはそれがない構造」と説明しました。







これをめぐり、ある映画製作者は「才能は熊が使い、お金はNETFLIXが手にする」と皮肉りました。

チェ·ジョンファ韓国映画プロデューサー組合代表は「NETFLIXが『キングダム』『勝利号』のように大きなコンテンツには金を惜しまないが、小さなコンテンツには金を使おうとしない。 絶対的な支配的事業者になり、コンテンツ単価を下げようとするという情報が入ってくる」と伝えました。

ある映画投資会社の関係者は「コロナ禍で早くからNETFLIX行きを選んだ映画と後発でNETFLIXと交渉した映画は交渉条件で大きな差があった。制作費回収のために先を争ってNETFLIXに並んでいると、『いやならそれまでだ』といった態度を見せるのではないか」と懸念しました。





NETFLIXを通じて日本市場で高い人気を博しているドラマ「愛の不時着」 tvN提供



このような中、他のグローバルOTTの韓国進出がどのような影響を及ぼすかも注目されます。

「中国版NETFLIX」と呼ばれるiQIYIはすでに韓国コンテンツ業界の大物に浮上しました。中国ではTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)報復以後、韓国コンテンツを公開できなくても東南アジア市場攻略のために買っているのです。

今年上半期だけで、ドラマ『コンビニの新星』『夕食一を緒に食べませんか』など、約30編を購入したといいます。

最近では、制作会社のAStoryが来年公開するチョン·ジヒョン、チュ·ジフン主演のドラマ『智異山』の世界(中国·韓国を除く)の放映権を250億ウォン以上で確保しました。

来年以降、Disney+、Apple TV+、HBO Max、picokなど、米国の大手OTTが韓国に進出すれば、韓国のコンテンツ確保のため、さらにし烈な競争が繰り広げられる見通しです。

グローバルOTTの角逐戦が韓国コンテンツの価値を押し上げるという期待もありますが、そうすればするほどグローバルOTTに対する従属がさらに激しくなると見る意見が多いです。

放送通信委員会(放通委)は、韓国のOTT市場規模が14年(1926億ウォン)から年平均26.3%の成長を続け、今年は7801億ウォンに達すると見通しました。

日増しに増大する市場の主導権をグローバルOTTに明け渡せば、韓国はコンテンツ下請け基地に止まるだろうという懸念が出ています。

wavve、TVING、WATCHAなど国内オーティティーが奮闘しているものの、資本力と影響力でNETFLIXの敵にはなれない状況です。





NETFLIXを通じてアジア市場で高い人気を博しているドラマ「サイコだけど大丈夫」tvN提供



韓国が下請け基地になるという懸念に対し、NETFLIX側は「韓国の創作者とNETFLIXが共に作っていく新韓流を通じ、究極的には世界にK-コンテンツだけの価値と底力を伝えることで、韓国の創作生態系の活性化に貢献するものと期待している」と述べました。

コンテンツの成功に伴う利益が創作者に帰らないという指摘に対しては、「収益性に対するリスクをNETFLIXが抱えながら、最大限創作者の意図と作品の価値を保存することが我々の目指すところだ。一緒に作業した創作者たちもこれについて肯定的に言及している。」と釈明しました。

イム·ソクボンチーム長は「NETFLIXは状況によっては味方かもしれないし、敵軍かもしれない。今のように厳しい時期に、NETFLIXは最も簡単にグローバルに進出できる道でもあるが、このように膨らんだ影響力を、NETFLIXが勝手に振りかざす可能性もある。」

「韓国のコンテンツ事業者は販売計画を戦略的に立て、国内のOTT事業者も愛国心に訴えるよりは国内のコンテンツ事業者とパートナーシップをどのように結ぶか悩むべきだ。」と助言しました。



ひとこと


「サイコだけど大丈夫」が現在世界のNETFLIXで一番愛されている韓国ドラマと、その人気はとても嬉しく世界に羽ばたくチャンスですが、巨大化するNETFLIXには懸念も…興味深いコラムです♪

✳︎記事はhani.coよりお借りしました。

2020年12月01日 韓国旅行|『サイコだけど大丈夫』『愛の不時着』で大笑い…敵?味方? “二つの顔のNETFLIX”♪ はコメントを受け付けていません
カテゴリ: 俳優、芸能人、女優 韓国ドラマ、映画


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