韓国旅行|『スペインの下宿ep.6』彼らはなぜサンティアゴ巡礼道を歩くのか?(コラム)

韓国旅行|『スペインの下宿ep.6』彼らはなぜサンティアゴ巡礼道を歩くのか?(コラム)






スペインまで行って下宿をした理由はサンティアゴの巡礼の道を歩く人のためでした。

そして、このプログラムの価値は回を重ねるほど明確になっています。

どうして800kmに至る道を歩くのか?なんと28度も同じ道を歩くお爺さんにその道は何の意味があるのでしょうか。

料理を作り、巡礼者を迎える単純な行為から、果たして何を得ることができるでしょうか。

繰り返されてきた”ナ・ヨンソク師団”の話も、今は最後が近づいているのではないかという気もしました。

しかし、その単純な反復のようなパターンの中で新しい価値を見出すことがナ・ヨンソク師団の真の力です。

冬季のオフシーズン、巡礼者が少ないために運営しないアルベルゲに渉外してオープンした「スペインの下宿」には様々な人が訪れます。

料理に責任を負うチャ·スンウォンと受付と管理を担当するユ·へジンそして補助の役割をするペ·ジョンナムまで、幻想的な組み合わせでした。
















春を催促する雨が降るそこを訪れた巡礼者の姿はまちまちでした。

はるかに遠くまで歩く彼らにとってアルベルゲはオアシスのような空間です。楽に一日の終わりを過ごすことができる空間だからです。

しかし、商業的なアルベルゲは単純にならざるを得ません。アルベルゲは、言葉どおり外で眠ることができず泊まる空間です。それほど安価なためです。

その点で「スペインの下宿」は反則です。安い価格で最高の空間で休めて、温かい食事までできる場所は滅多に見当たらないからです。

これは撮影を認める条件という点で、大きな恩恵と見ることはできません。出演料と似たような概念がサービスに入るからです。

そのような点で形式自体を非難する理由はないという意味です。その道のどこかにこんなに暖かい空間が一つぐらいあるのも悪くないからです。










雨が降った日、イギリスやスペイン、フランスや韓国の巡礼客が訪れたアルベルゲは皆が幸せでした。

みんなは巡礼道で出会って一緒に歩きながら友達になりました. そのように再び同じアルベルゲで会った彼ら、そして見知らぬところで本当に見慣れない韓国料理を味わうことも不思議な経験にならざるを得ないでしょう。

挑戦精神の高い彼らにとって、「スペイン下宿」は長くそして険しい道の上で出会った宝石のような存在だったことでしょう。

暖かく安楽できれいな宿所と誰かには初めての韓国料理を味わうことは、サンティアゴの巡礼の道を歩いていたからこそ可能なプレゼントでした。

それがまさに「スペインの下宿」が存在する理由でもあるのです。










各自生まれた場所も、生活環境も異なりますが、このように彼らは路上で友達になりました。

年齢も国籍も性別も何の意味もない道の上で会った彼女たちは友達です。

それぞれの理由があって、この道を選び、互いを頼って応援してくれる彼らに、その道のりは並大抵のことではではなかったでしょう。

愉快なイギリス人のおじさんは、50歳という年齢を忘れさせる、見知らぬところでしたが、堂々と挑戦したフランスの若者はそこで新しい友達と出会いました。

マドリードにある韓国料理レストランをよく訪れるスペインの女性は、そこでまた友達と遭遇して幸せでした。

長時間歩きながら足はめちゃくちゃに痛み、体は疲れていても、そのように一日を終え集まったアルベルゲには幸せが満ちていました。

休憩を取りにきた彼らのために、チャジュンマは、雨の日になると食べたくなる”カルグクス”を作り”豚の煮込み”を丹念に煮込みました。

一度も経験したことのない韓国の味に心酔する彼らの姿から安らかさが感じられるのは当然でしょう。

寒い日に暖かいスープと、真心が込められた食事をすることは、それが韓国式ではないとしても幸せなことだからです。

マドリードでよく韓国料理のレストランを訪れるスペインの巡礼客は箸の使い方は慣れていました。

しかし、ほかの人にとって箸は厳しい挑戦の課題でした。そのように全く違う文化を学んで理解する過程は旅行の真の価値でもあるでしょう。

旅に出なければ見ることもできず、気づかなかった価値を学ぶようになったりするからです。










完璧なデザートまで一緒にした彼らは、興じて歌を歌いアルベルゲの夜を楽しみました。

ギターを専攻したというイギリス人のおじさんサイモンのギター伴奏によって雰囲気が盛り上がり、巡礼客たちに似合う歌を歌ってクールに消えたチャジュンマまで、アルベルゲの夜は幸せでした。










サイモンは2度目の巡礼道であり、ロサンナはなんと8度もその道の上に立ちました。

そして、サイモンは、その道の上で会った77歳のイタリアのおじいさんフランコのことを話してくれました。

14歳から一緒に人生を送った夫人が10年前に死亡したといいます。

孤独な寂しさと苦痛に泣くばかりだったフランコは、その道に立ち、反復して道を歩いていましたが、フランコにもがんが訪れたといいます。










がんで愛する妻を見送り、自分にも訪ねてきた病気。それにもかかわらず、彼は”人生は美しい贈り物だ”という言葉を、道の上で友人に伝えたといいます。

77歳のおじいさんが伝えるこの言葉には20-30代の若者たちが感じられないような重みが存在します。

28回もサンティアゴ巡礼道を訪れる人もいるといいます。彼らが繰り返しその道に立つのは、自分を振り返るためです。

きつい歩きをしていると、すべての思考はなくなります。そのように雑念が消える瞬間を見るようになるのです。

多くの人々が反復的にサンティアゴ巡礼道を求める理由です。そして、そのような努力と喜びを分かち合うために、まさに「スペインの下宿」があるのです。









ひとこと


今回は、回を進むごとに明確になる「スペインの下宿」が存在する理由についても綴られて。苦しく険しい巡礼道に立つ理由とその努力と喜びを分かち合う喜び…集う人すべての顔が美しいです♪


*写真はmarieclaire,tvNより記事はmediausからお借りしました。

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