韓国旅行|『リトルフォレスト』から『ユン食堂2』まで…”心と心をつなぐ疎通のツール”になった食べもの♪
いわゆる「ソフヮクヘン」が一つのトレンドに位置し始めました。
それを最もよく表しているのは映画、バラエティなどの大衆文化コンテンツです。
今のような非需要期に劇場街で善戦している<リトルフォレスト>、<今会いに行きます>がそうで、<三食ごはん>に続いた<ユン食堂2>といったバラエティプログラムがそれです。
*ソファクヘン 小さくても確実な幸せの意味。
・解説:小さくても確実な幸せ(작지만 확실한 행복)を短くした言葉。
・2018年のトレンドキーワードとして浮上した単語のうちのひとつ。
(もっとコリアさんより)
2018年トレンド「ソファクヘン」イメージ広告:
▲マムスオフィス春インテリア ソフヮクヘン企画
ここで興味深いのは、それらいわゆるソフヮクヘン作品の中心に立っているのが食べものという素材だということです。
一時、モクバン(グルメと番組)クックバン(料理番組)が一つのトレンドとして登場しました。
そんな食欲を刺激する刺激的な映像が溢れ返っていた時代を思い浮かべてみると、現在の食べものを盛り込んだソフヮクヘン作品の行動は、それとはあまりにも違うということが確認できるのです。
これらの作品の中で食べ物はただ食欲を刺激する素材ではなく、一つのコミュニケーションであり、癒しになっています。
映画<リトルフォレスト>はソウル暮らしに疲れた女性が母が去って空いた故郷の家に帰って、その言葉どおり三食のごはんを食べるというシンプルな話を盛り込んでいます。
しかし、畑や野原で季節によって変わる自らが作った食べものを食べるその過程は、ファストフードやコンビニで代弁される都市生活で疲弊した魂を癒す力を発揮します。
そしてそれはこの女性がその料理を教えてくれた家を離れた母と疎通しながら理解する過程でもあるのです。
食べものを通した疎通と慰労の話はソン・イェジンとソ・ジソプ主演の恋愛映画<今、会いに行きます>にも登場します。
この映画の中に登場する目玉焼きがそうです。あまりにも単純な料理ですが、子供のためにそれを作ることに慣れていないウジン(ソ・ジソプ)に向けて、再び生きて帰ってきましたが、すぐに去らなければならない妻スア(ソン・イェジン)は、息子に目玉焼きを焼く方法を教えます。
それで妻が去って、息子が作ってくれる目玉焼きにはその温かいぬくもりが格別に残ります。
一方、最近話題になったバラエティ番組tvN<ユン食堂2>もやはり、韓国料理店という空間で繰り広げられる出来事を淡々と見せてくれるという点で’食べもの’を欠かすことはできません。
ところが、ここでの食べものは、ただ食欲をそそる欲望の対象ではなく、それ以上の力を発揮します。
スペインガラチコ村という不慣れな所で、そこ住む住民たちと心と心をつなぐ疎通のツールになってくれるのです。
だから営業を終了して帰る彼らと、彼らを送り出すガラチコ村の人々からは、まるで隣人のような温かみが感じられました。
食べものが媒介になって生まれた魔法のような出来事でした。
このように食べものがいわゆる‘ソフヮクヘン’ライフトレンドを表す作品の中で定番のネタとなっているのは、その日常的な素材が持つ特別なことがその中に存在するためです。
食べものはとてもシンプルで素朴ても、それを作る人とそれを食べる人の間につながりを作ります。
その小さな輪はそれゆえ小さくても確かな幸せになったりするということ。
ただ、お金を払って済ませる食事ではなく、自分の体と心まで面倒を見る食べものに注目し、そこで何かの疎通と慰労の温かさが与える幸福感を大衆は、今、確認したがっているのです。
巨大な幸せを夢見ることが空しいことだと知った大衆たちが見つけた極めて現実的な選択です。
ひとこと
今年の流行語「ソフヮクヘン」を「ユン食堂2」などを例にしてわかりやすく説明してくれる心温まる素敵なコラムです^^/
*写真はentermedia,tvN他より記事はentermediaからお借りしました。
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