韓国旅行|『賢い医師生活2』をTVではなく”NETFLIX”で観る理由…何が違うの?
tvN「賢い医師生活2」、SBS「ラケット少年団」
TV番組で「tvNドラマ」見れなかったら 結局どこに行こうか
NETFLIXにコンテンツ市場のお茶の間をすべて渡すことができないという危機感のためでしょうか。 最近、国内のストリーミングサービスは、オリジナルコンテンツの制作に全力を傾けている様子です。
CJENMとJTBCが共同で運営するTVINGは『女子高推理班』を筆頭に『乗り換え恋愛』、『魔女食堂へどうぞ』などのオリジナルシリーズを成功させ、地上波3社とSKテレコムが共同で運営するwavveもドラマ『ユーレーズミーアップ』(以上2021年)を広報中です。
wavveは、2025年までにオリジナルコンテンツに1兆ウォンを投資すると宣言し、TVINGも同期間、5兆ウォンをコンテンツ制作に投資すると宣言しました。
わずか数年前にNETFLIXが韓国に進出した際、「韓国コンテンツがほとんどないプラットフォームなので韓国では力にならない」という奇異な楽観論に頼り、これといった対処をしなかったことや、NETFLIXが規模を拡大し始めると「巨大海外資本対国内資本」という構図を持ち出して訴えたのに比べると、生産的な対応と言えます。
◇競争するとしても、視聴障壁には無関心
コンテンツにはハングル字幕がつくNETFLIX
ところで、コンテンツに天文学的な規模の投資を行う間、バリアフリー(健常者中心に設計されたサービスで利用障壁をなくし、障害者も同等な環境でサービスを享受できるようにすること)のためには、どのような努力をしているのでしょうか?
まあ、まだこれといった努力を傾けているようには見えません。 人気の内に放送中のtvNドラマ『賢い医師生活』シーズン2(2021)はNETFLIXではハングル字幕付きで見ることができますが、テレビ番組では依然として字幕なしでしか見られません。
地上波番組も事情は似ています。 最南端の海南でバドミントンをする中学生たちの初々しい姿を描いて話題になったSBS『ラケット少年団』(2021)はwavveではただ見るしかないですが、NETFLIXでは聴覚障害者のためのハングル字幕だけでなく視覚障害者のための画面解説音声も視聴することができます。
地上波放送局が株主となっているwavveで地上波ドラマを見ることができず、CJGが筆頭株主のTVINGでも「テレビドラマを見ることができない人たちは、結局どこに行くのでしょうか。 NETFLIXです。
聴覚障害者や視覚障害者でなくても、バリアフリーは有用です。 世の中のすべての俳優が発音と発声が良いわけではないので、ある作品の口ずさむ台詞を聞き取るために何度も振り向かなければならない時があります。
そんな時はNETFLIXでハングル字幕をつけてドラマを見た方が楽です。 荘重な雰囲気を演出するという理由で画面全体が薄暗く演出されたドラマを見る時には画面解説の音声がいいです。
ストリーミングサービスにハングル字幕や画面解説音声を導入するのは技術的に非常に難しいことなのでしょうか?
そのようには見えません。 TVINGやwavveより、さらに後発走者の韓国産ストリーミングサービス「Watcha」も、字幕のオンオフをするサービスを具現したことがあります。
さらにWatchaは、外国ドラマの場合、ハングル字幕と英語字幕を同時に表示させることもできるようにしました。 米国のドラマを見ながら英語の勉強をしようとするユーザーを狙ったのです。
字幕をつけたり消したりするのは、技術的に難しいことではないのなら、一体なぜやっていないのでしょう?国内ストリーミングサービスの関係者らはこのように釈明します。
NETFLIXの場合、版権を購入する際、任意で画面解説音声や字幕を制作する権利も一緒に購入するため制作が容易である反面、国内のストリーミングサービスはコンテンツ提供者から完成品のコンテンツだけを購入するため、そのようなサービスを提供することが難しいのです。
それが事実なら、本当に残念なことです。 CJGが筆頭株主であるTVINGが、CJGMのテレビ、スタジオドラゴンとその程度のライセンス合意も見難いという話ではないですか。
wavveもそうです。 株主である地上波3社が自社のコンテンツを提供しながら、そのぐらいの合意もしないという話です。 同じ屋根を共有する家族同士でそのように対話ができないというのは、実に残念なことと言わざるをえません。 早いうちに円満な合意を見れたらいいなと思ってしまします。
◇限界は避けられない? 克服する考えのないもの?
好きな字幕に瞬時に切り替えられるのが嬉しいNETFLIX
このような指摘は、2021年に突然飛び出したわけではありません。 韓国にNETFLIXが初めて進出した時から、人々はNETFLIXのバリアフリーサービスをTVINGやpooq(wavveの前身)と比較しながら、「なぜ韓国産ストリーミングサービスはバリアフリーにこれほど消極的なのか」と問い続けてきました。
私もこのテーマで文を書いたのが3回目です。 そして国産ストリーミングサービスはその度に「技術的限界」「コンテンツ需給契約の特性」を言い訳にしてバリアフリーサービスを先延ばしにしてきました。
NETFLIXの韓国進出は2016年1月、今から5年8ヶ月前でした。 たとえ技術的限界やコンテンツ需給契約の限界があったとしても、それを直してバリアフリーサービスの水準に追いつくことができる時間的な余裕は十分にあったはず。
限界を克服できなかったのではなく、ただ克服するつもりがなかったのだということでしょう。
国内ストリーミング市場を先取りするためのTVINGやwavveの動きは攻撃的です。 ところが、その動きは健常者だけに向けられているのです。
2021年1月、韓国障害者雇用公団雇用開発院が発刊した「一目で見る2020障害者統計」によると、視覚障害者人口は25万3千人、聴覚障害者人口は37万7千人に達します。
国民63万人余りをコンテンツの死角地帯に放置しておいて、月順の利用者数が395万人だとか、265万人だとかで自慢しているのか、理解に苦しみます。
2つの巨人が健常者だけを対象に規模を拡大している中で、相対的に規模が小さいWatchaは最近、ハングル字幕対応コンテンツを150本以上に拡大しており、今後も拡大していく考えを明らかにしました。
まだまだ足りないものの、少なくとも第一歩を踏み出したのです。 そのため、私はTVINGとwavveのオリジナルコンテンツ成功より『Watcha』のハングル字幕拡大が、より嬉しいのです。 今度はTVINGとwavveの番ですよね!
ひとこと
OTTのバリアフリーサービスは本当に大切。障害のある方だけでなく語学を学びたい人の最大の助けになるのですから。気になった台詞をハングル表記で見られるととても得した気持ちになりますよね!
✳︎写真はtvN,SBS,NETFLIXより記事はhani.coからお借りしました。
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