韓国旅行｜「イルタ俳優」【チョン·ドヨン】”ラブリーから痛み”まで随時行き来する「愛らしい演技の神」♪

「Anyway（エニウェイ）」。tvN土日ドラマ「イルタ·スキャンダル」(脚本ヤン·ヒスン、演出ユ·ジェウォン)のナム·ヘンソン(チョン·ドヨン)が口癖のように付け加えて生きる言葉です。

困ったとき、また状況が複雑だったりするときに、彼女はこう言います「Anyway（エニウェイ）」。色々な意味に解釈が可能ですが、ヘンソンの解釈は「とにかく」に近いでしょう。

これは状況を免れるための回避のようにも見えますが、重要なのはこの言葉を付け加えた直後にヘンソンがとる行動です。

良くない気運を一刻も早く振り払い、普段よりも体を活発に動かすのです。簡単に自己憐憫に陥らず、落胆したり揺れたりはしません。ヘンソンにとって「とにかく」の意味は回避ではなく喚起です。

そのため、ヘンソンが叫ぶ「Anyway」はまるで呪文のようにも聞こえます。 「ファイト」や「頑張ろう」のように幸運の気運を吹き込むのです。まるで複雑さを払いのけて豊かに暮らそうという激励と勇気の誓いのようです。

ヘンソンはアスペルガー症候群を患う弟と姉が押し付けた姪を一人で面倒みる家長です。確かに家族ですが責任の境界で曖昧な関係。

ヘンソンはあえて自分が責任を負わなくても良い存在たちをむやみに言い訳せず抱きしめました。うっかり抱いてしまった存在のために浮き沈みを経験しますが、困難な境遇と生活に振り回されず、常に明るい笑顔で影を取り除いています。

ヘンソンの笑顔を眺めていると、試練を経て生き抜いている人々の肩が、皆重かったり、陰気になる必要はないと、背中をなでながら慰めてくれるようです。

この投稿をInstagramで見る

tvN 드라마 공식 계정(@tvn_drama)がシェアした投稿

そして、これをまさにチョン·ドヨンが形象化したということから、キャラクターに対するより大きな切なさを醸し出しているのです。

チョン·ドヨンと言えば「カンヌの女王」という修飾がすべてを説明してくれる俳優です。演技力があまりにも優れているため、むしろ消化するのに重くて難しい配役に集中して台本を受け取る俳優。

ヘンソンに会うまで、人生のあらゆる浮き沈みを経験し、底辺をさまよう人物の緻密で内密なところをあちこち探索していた俳優。

ヘンソンはそんな彼女に久しぶりに日差しの下に立つようにしてくれたもう一つのターニングポイントです。

「難しい役割限定俳優」というフレームが固まって高級化されたイメージを持つことができたものの、それで大衆親和的ではなかった俳優。

チョン·ドヨンはトップクラスの女優の中でも10歩はさらに離れているような存在でした。簡単に余韻を吹き飛ばすことが難しい重い演技の境地に上がったので、むやみに近づくことは容易ではありませんでした。

この投稿をInstagramで見る

매니지먼트숲(@management_soop)がシェアした投稿

数学で言えば常に微積分だけを解いてきた彼女は、ヘンソンという解釈が明快な四則演算の領域に出会い、基本技がしっかりした自分の価値を再び証明して見せました。

重くて暗い役割だけをよく消化するのではなく、そのようなこともよく消化する人物具現の幅が広い俳優であることを意味します。キャラクターが持つ清らかではつらつとした気運から湧き出た親近感はおまけ。

おかげでチョン·ドヨンは「カンヌの女王」であると同時に「親近感あふれる町内のお姉さん」と新しく呼ばれています。

変化は選択であり、選択は勇気であると言えます。そしてジョン·F·ケネディの言葉のように勇気ある者だけが大きなことを成し遂げることができます。

いつからか暗くて重い演技が当然になってしまったチョン·ドヨンは明るいキャラクターに挑戦してみたのが「覚えてもいない」遠い過去でした。

それでヘンソン役が「負担になったりもしましたが、結局は日差しの下に立つことを自任し、カメラの前では”ヘンソンという人物がエネルギーがあふれてハイテンションなので、最初は演技する時についていくのが少し大変”というような浮き沈みを経験したりもしたと言います。

台詞の呼吸が速く、自らこれをやり遂げられるか「疑いもたくさんしました」と、何事も「気を遣って悩み」を繰り返しました。

そのような勇気で作り出したチョン·ドヨンの演技は、視聴者にヘンソンの笑顔をむやみに軽く見られないようにしています。

代わりに楽天的な態度がどれほど素敵で愛らしい自我を作り出すかを目撃させるのです。ヘンソンで呼び起こしたチョン·ドヨンの勇気は、確かに新しい領域の固い何かを成し遂げました。