韓国旅行|”『静かなる海』は、ほぼ10年を懐に抱いていた子ども”【チェ·ハンヨン監督】インタビュー♪

韓国旅行|”『静かなる海』は、ほぼ10年を懐に抱いていた子ども”【チェ·ハンヨン監督】インタビュー♪







チェ·ハンヨン監督が「静かなる海」への深い愛情を表現しました。

チェ·ハンヨン監督は10日、OSENと書面でNETFLIXオリジナルシリーズ『静かなる海』について語りました。

『静かなる海』は必須資源の枯渇により荒廃した近未来の地球、特殊任務を受けて月に捨てられた研究基地に向かった精鋭隊員たちの話を描いた作品です。

当初、チェ·ハンヨン監督が卒業作品として作った短編映画でしたが、NETFLIXオリジナルシリーズとして新しく生まれ変わりました。











先月24日の初公開当日、NETFLIX国内順位1位で始まった「静かなる海」はNETFLIX公式集計基準公開2週間で非英語圏TVシリーズ1位を占めるなど熱い話題を集めました。

これに対してチェ·ハンヨン監督は「初作品として思ったより多くの関心と愛をもらえて感謝する気持ちです。何よりも『静かなる海』にするために苦労した多くの方々がやりがいを感じることができるようで感謝しています。」と感想を述べました。

「静かなる海」は月を背景にしたSFドラマです。韓国が依然としてSF不毛の地として残っている状況で登場した「静かなる海」は多くの人々の関心を引くのに十分でした。

チェ·ハンヨン監督は「もともとSF物に関心が高かった私にとっては『静かなる海』は自然な選択でした。

ただ実現において現実的な困難がありましたが、とりあえずぶつかってみるタイプなので挑戦することにしました。」と企画のきっかけを伝えました。










続いて「宇宙SF物を読もうとしていた時に、『韓国のSF物が出てくるとしたら、皆が受け入れられる話はどんな話だろうか』と悩みました。

プロメテウスのようなあまりにも未来的な話よりは、もっとリアルに「私」に近い話にしたかったし、そんな話ができる舞台に、仮想の遠い惑星よりは、私たちに近い月がいいと思いました。」

また、「以前の映画ではあまり扱われなかった月という舞台が知りたくて、『生存』に関する話を扱うのに月ほど人間に極限環境を持つ惑星もないと思ました。」と説明しました。

チェ·ハンヨン監督はこれに先立って行われた制作発表会で、『静かなる海』について「地球と人類の生存について考えることができる作品」と述べています。

これに対して「資源の枯渇、気候変動、階級葛藤、人権など多様なメッセージが話の中に溶け込んでいます。心を惹かれる話を作ってみると、自然にその話に適したメッセージが盛り込まれ、作る立場からも話のメッセージを新たに発見することがあります。」

「『静かなる海』は水という素材が重要に扱われ、これを遠い宇宙の話に限定せず、私たちの暮らし(現実)につなげようとすると、自然に資源の枯渇と人権に対するメッセージにつながりました。」と述べました。










「『大』のために『小』を犠牲にすることが正しいのか」「静かなる海」にとけ込んでいるこの質問は「ルナ」という存在を通じて克明に表われ始めます。

チェ·ハンヨン監督は「物語の中でジアン(ペ·ドゥナ)とユンジェ(コンユ)が悩むように、私も「静かなる海」を作りながら彼らの視線で一緒に悩みました。」

「このような問題に対する答えを出すことは難しいことです。 私は作品を通じて課題を投げかけ、悩みを共有したい、その後は作品を観る方の役割です。」と付け加えました。

作中で登場する’月水’と’ルナ’という要素に対する話も伝えました。 チェ·ハンヨン監督は「私は話に既存の知識をもとに創意性を加えるのが好きです。」

「『静かなる海』は『月水』という新しい世界観からストーリーを始め、ルナはこの世界観を作り上げるにあたって自然に生まれたキャラクターです。」と切り出しました。






秘密を秘めたルナ、そんなルナを抱く月
ルナの神秘的な雰囲気を漂わせる「静かなる海」スペシャルポスター





「科学が我々の人生と宇宙のすべてを説明してくれているわけではありません。 宇宙には反物質、exotic matterなど、私たちが知っている物理法則では説明し難い多様な可能性が存在します。」

「そんな観点から私は「月水」という宇宙物質を想像してみました。 劇中では「水」または「ウイルス」と呼ばれることもありますが、これは視聴者が直感的に理解しやすいよう選択した単語です。」

「正確に言えば、私は「月水」を表向きは水のようでありながら、ウイルスのような作用機電を持つ「宇宙物質」だと考えています。」と説明しました。











「静かなる海」は最後のエピソードが開かれた結末で終わったことで、「シーズン2を暗示するのではないか」という意見も相次ぎました。

これについてチェ·ハンヨン監督は、「シーズン2についての話は作家と非常にラフに交わしたくらいです。 シーズン2の可能性については、まだ私にも申し上げにくいところです。」としながらも、「もしシーズン2が制作されるとしたら、”月水”と”ルナ”についての新たな事実が明らかになり、新たな局面を迎える話を描いてみたいです。」と語りました。











最後にチェ·ハンヨン監督は『静かなる海』を「子供のような作品」と表現しました。 「原作の短編を作った期間まで合わせると、ほぼ10年を懐に抱いていた子どもなのに、このように世の中の外に生まれて多くの人に見てもらい、関心を受けるのを見ると、とても嬉しいし、一方では懐を離れた子どもを見ているような気もするし、いろいろな感情が交錯します。」

「私にとって「静かなる海」はニール·アームストロングの足跡のように大きな跳躍のための第一歩として残ってほしいです。」と笑いました。

それとともに「作品のタイトルは「静かなる海」ですが、投げかけるメッセージは決して静かではなかったと思います。 多くの思いを残した作品をこれからもじっくりと考えていきます。」と伝えました。

✳︎ニール・アームストロング・・・1969年7月20日、人類で初めて月面着陸に成功した人物。 その際に発した、「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。)」 という言葉は非常に有名。



ひとこと


“私は作品を通じて課題を投げかけ悩みを共有したい、その後は作品を観る方の役割です”…「ソボク」に次いでコンユさんが出演を決めた理由がよくわかります。同じ思いのお二人♪


✳︎写真はNETFLIXより記事はosen.coからお借りしました。

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