韓国旅行|ナ・ヨンソク流ロードムービー【ユン食堂とビビンバ】♪ (コラム)

韓国旅行|ナ・ヨンソク流ロードムービー【ユン食堂とビビンバ】♪ (コラム)





私はロードムービーが本当に好きです。

もともと旅行を好きな筆者の性向も関連があるでしょうが、映画が映し出され、表示される数多くの風景、場所を移動しながら会う人たちとの話、そしてロードムービーでのみ見られる特有の穏やかな余白の時間

その中でもランニングタイムを1分1秒までも無駄にせず、すべて満たそうとする通常の映画とは違って、静かに移動する風景、姿を描いた余白はロードムービーの白眉とも言えます。





▲スペイン ユン食堂の前で主人公の四人



ユン食堂はロードムービーを抱いた芸能の姿でブラウン管に現れました。

5000人余りの住民が住むスペイン南部のテネリフェ島の小さな村ガラチコ、この小さな村で食堂を運営する四人の話。










初めて聞いて見るようなこの村の風景をユン食堂は、時には童話のように、時にはすぐ目の前にいるように見せてくれたりします。

食堂と客という絵の中で、ユン食堂を運営する4人の出演陣(ユン・ヨジョン、イ・ソジン、チョン・ユミ、パク・ソジュン)とお客様との出会いは、わざとらしくも人為的でもないように自然に描かれます。








また、お客様が賑やかに会話が絶えない場面だけが出てくるのではなく、お客様がいなくても会話がなくても、閑静に見えるユン食堂の風景には、ロードムービーだけで感じることができた特有の余白の美も感じることができます。

ロードムービーを見ていて面白い点は、道で出会う偶然の出会いにあります。ユン食堂でのお客様も同じです。

小さな村の住民たちもいますが、ちょうどその時にガラチコに旅行に来て、ユン食堂に立ち寄った多様な国家の旅行者。

彼らを見ていると、キムチチヂミをステーキのようにフォークとナイフで切って食べる姿、チャプチェをパスタのように丸めて食べる姿を見ることができるのです。





▲スペイン ガラチコ村の風景




▲スペイン ガラチコ村のビーチ




‘キムチチヂミは雨の日に箸や手でちぎって食べるものではないですか?キムチチヂミがあんなに高級な姿になるとは!

予想していなかった新鮮な衝撃は観る者に自然に口元に笑みがこぼれるようにします。

たまたま立ち寄ったお客様は多様です。デンマークの元大臣、ウクライナのフードブロガー、ノルウェーの映画監督、ユン・ヨジョンをスカウトしたスイスホテル関係者など。

意図してここに一堂に集まらせようとすれば不可能な、世界各国の人々が出てくることができたのもユン食堂だからこそ。

その中に余白と偶然さがあるので可能だったことではないでしょうか?





▲ユン食堂 代表メニューキムチチヂミ



ロードムービーとユン食堂の余白の美は、皮肉にもユン食堂の代表メニューであるビビンバでも見られるのです。

ビビンバはとてもさっぱりしています。各材料の味もありますが、それらが調和した時その味はシナジーを出します。

理由をじっくり考えてみると、材料が何一つ刺激的ではなく、他の材料に十分に席を譲ることができる豊かな余白を持っているからこそ可能なのではないでしょうか?

見せたいものが多すぎて、一度に全部入れてしまえば下手なごった煮になってしまうこともあります。





▲ユン食堂 代表メニュービビンバ




ユン食堂の中には、花よりシリーズも三食ごはんも見えます。そのすべてが出ていますが、決して煩雑にはなりません。

ユン食堂は途中に適当な余白を交えて、旅行と料理そして人と三兎を捕まえて、調和をなすビビンバのように清潔な楽しさを作り出すのです。

休む暇なく大忙しの世界の中で、一度ぐらいは足を止めて、ありのままの時間と風景、香りを感じてみてはどうでしょうか。

ピンク色の夕陽が沈むエキゾチックな島、紫色に染まった海、スペインの小さな村ガラチコを一度くらい思い出してみるのもいいでしょう。







ひとこと


“ロードムービーだけが見せる余白の美”、”ビビンバのように清潔な楽しさを作り出す” など素敵な言葉の続く心地よいコラムです。善良なプログラム「ユン食堂2」には本当に素敵なコラムが集まりますね♪


*写真はtvNより記事はMHNからお借りしました。

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