韓国旅行|映画『ジョゼ』で再会した【ハン·ジミン – ナム·ジュヒョク】グラビア&ロングインタビュー♪

韓国旅行|映画『ジョゼ』で再会した【ハン·ジミン – ナム·ジュヒョク】グラビア&ロングインタビュー♪






◇あなたがいた時間、もうあなたがいないここ。ハン·ジミン、ナム·ジュヒョクの映画「ジョゼ」




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過去に対する誤解でうずくまったまま、自分だけの世界で生きる「ジョゼ」と、そんなジョゼが生きる世界の扉をゆっくり慎重に開けてくれる「ヨンソク」。

映画<ジョゼ>は、それぞれの世界で暮らす2人が出会い、お互いを理解し、大切にしながら愛を分かち合う時間を盛り込んでいます。

花びらが散ることは花が死ぬことでもありますが、春が織り成す最も美しい風景であるように、ジョゼとヨンソクが交わす愛の終りは寂しいですが、人生のどの瞬間にも突然登場してしまう記憶に残ります。

捨てられたものが新しい使い道を探すジョゼの家と、ジョゼが勇気を出してヨンソクを呼び止める路地で二人は美しい時間を作っていきます。

どこかで相変わらず「花様年華」の時間をふと思い出しながら人生を豊かに生きているジョゼとヨンソクを俳優ハン·ジミンとナム·ジュヒョクが演じました。





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–シナリオで初めて会ったジョゼとヨンソクの第一印象はどうでしたか?

ハン·ジミン「ジョゼは自分だけの世界で暮らしています。しかし、その世界が限定的ではなく、本やウイスキーを収集して自分だけの世界を構築していきます。」

「そんなジョゼの世界を知りたくて、その世界に入ってみたかったんです。ヨンソクという人物は就職を控えた青年で、未来に不安を感じる人物です。」

「ジョゼとヨンソクの関係で見せる正直な姿が現実に現われています。」

ナム·ジュヒョク「ジョゼは 自分だけの世界があります。その中でヨンソクに会い、お互いのことを共有し、理解し合い、尊重しながらどんどん心を開いていきますね」

「ヨンソクはとても現実的なキャラクターです。 彼に起こっている一連のことは特別ですが、その特別さが目立ちず、日常と繋がっていることを願っていました。」

「ジョゼに対するヨンソクの気持ちは こういうものでした。ジョゼの足にいかなるものも埋められたくない気持ち。世の中に出たジョゼの足に、絶対垢を付けたくない気持ちで、ヨンソクを演じました。」

「ヨンソクとジョゼは正反対の人物でもあります。ジョゼは、フランソワーズ·サガン小説の主人公の名前を自分の名前だと言うほど、キャラクターが独特です。一方、ヨンソクは同じ年頃の人々のように就職を準備する平凡な人物です。接点がないように見える2人の物語が説得力を持つためには、人物の持つ叙事詩が重要だったと思います。」





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ハン·ジミン「ジョゼには心の傷があります。その事のせいで世の中に向かうドアを閉めます。ヨンソクに会う前、いつも閉ざされた心で生きていたジョゼの気持ちを推し量ろうと思いました。」

「人との接し方や、行ったことのない世界を、まるで行ったかのように表現するジョゼの言語が、不慣れに感じられる時もありました。」

「ジョゼは言語が特別な人です。表情や雰囲気で伝えなければならない部分も多かったですね。 自分の感情をうまく表現する人物でないため、台本に書かれた文章の裏面の感情をどの部分まで表現するか決めるのが重要でした。その部分について監督さんとたくさん話をしました。」

キム·ジョングァン監督と劇中人物に対する 考えの接点を簡単に見つけましたか?

ハン·ジミン「いいえ。(笑)最初は私とジュヒョクさん、監督の3人でリーディングしました。 その時各自思った調剤が違いました。合わせていく過程で意見の相違もありました。」

「ジョゼが人生をどう眺めるかについて監督が考えを言うと、私は私の意見を話しました。ジョゼは自分だけの好みがはっきりしているので、人生の見方がもっと豊かだろうと思ったんですよ。」

「そのように監督と意見を合わせて行ったんですが、いざ現場の空間に入ると、その中で感じられる機運がまた違っていました。空間でも影響をたくさん受けました。」

「ジョゼは、私がこれまで演技した人物の中で、はっきり定義するのが一番難しかったです。難しかったですが、作業過程が楽しかったです。」

ナム·ジュヒョク「ヨンソクは、大学卒業を控えて就職活動をしているため、不安定な現実を生きており、遠い未来への恐怖も大きいです。しかし、現実的な部分ではなく、何よりも善良な心で世の中を生きていく人物として描きたかったです」

「ハン·ジミンさんに付け加えると、そんなヨンソクの善良な心からジョゼとの出会いが始まります。ヨンソクは倒れているジョゼをそのまま通り過ぎることができない温かくて善良な人です。」





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<ジョゼと虎と魚たち>を愛する人たちが多いので、原作の話は外せません。 多くの部分が変わったと思いますが、原作をそのまま維持したかった感情線とは逆に、全く違うところが何なのか知りたいです。

ハン·ジミン「原作をずいぶん前に観ましたが、映画撮影に入る前には観ませんでした。キム·ジョングァン監督のシナリオに表れたジョゼを完全に描いていくことに集中しようとしたんです。」

「『ジョゼ』の編集版を見た後、原作をもう一度見ました。2つの映画の共通点といえば、一生懸命生きてきた男性主人公がある日偶然ジョゼに会って、だんだん近づいていくにつれ、さまざまな感情を経験するようになるという点くらいです。」

「愛を始める時のときめく感情と、それと同時に感じられる未来に対する恐怖、愛に対する不安感があるが、選択するために勇気を出したのです。そして2人が会って愛する間、熱いというより現実を考えなければならなかった状況。」

「そういう感情を繊細に表現しているというのが、二つの映画の似ているところです。 一方、原作では別れる過程が詳しく描かれていますが、<ジョゼ>は恋するようになるまでの過程がより重要視されています。」

ナム·ジュヒョク「ふと、『ジョゼ』と原作とは色が違うという気がします。原作が日が昇る前の明け方に見られる濃い青色なら、<ジョゼ>は、朝日が昇る頃の暖かい色が思い浮かびます。 冷たい気がする黄色です。」







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メロドラマというジャンルで重要なのは2人の人物の共感だと思います。 俳優たちのコンビネーションも感情に多くの影響を及ぼすでしょう?

ハン·ジミン「見知らぬ人と長い間目を見ながら話すのは楽ではないでしょう。ドラマ『眩しくて』を撮影する時、私がジュヒョクさんに私の目を限りなく眺めながら話してもいい相手になることを望みました。」

「前作でこのような作業をしたためか、今回は楽な関係で撮影を始めることができたんです。撮影序盤は私がジュヒョクさんに質問をたくさんしました。」

「<ジョゼ>に対する不安感からかもしれませんが、その度にジュヒョクさんは正直に答えてくれました。『眩しくて』のときは、ジュヒョクさんに頼って意見をたくさん聞きました。」

「そしてヨンソクと一緒にする場面では、私が画面に登場しなくても、私の感情を100%伝えたかったんです。ジュヒョクさんに演技だけでなく、現場で感じる負担感についてもたくさん打ち明けました。」

「私の悩みをすべて話せる相手の俳優でした。相手の俳優の前で何もできない姿を見せたくなかったり、NGが出たら恥ずかしくなると思いますが、今回の現場では全然そうじゃなかったんです。」

「あ、急に相手の俳優を褒める回答になってしまいましたね(笑)。作品や演技だけでなく、人生についても気安く多くのことを話し合いました。おしゃべりでいっぱいになった現場でした。 そうやってたくさん話したのに、いつも話すことが多かったんです。」





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お互いに頼り合った現場だったでしょう?

ハン·ジミン「こんな日もありました。特に演技がうまく解けない日でした。確かに全部出し切ったのにできなかったようでした。撮影が終わった後、お酒でも一杯飲まなければならないような気がしました」

「ジュヒョクさんも、ちょうどそんな日だったんです。あの日の私の気持ちとは違って、特にきれいだった空の色も鮮明に思い出されます。」

ナム·ジュヒョク「その日の撮影が大変でした。ヨンソクについていろいろ悩み、勉強し、現場でも気楽に演技したんですが、なぜかその日はさまざまな感情を演じても確信が持てませんでした。」

ハン·ジミン「面白いのは、その日は私も ジュヒョクさんの目を見たけど ヨンソクの目ではなかったんです(笑)。私たち2人とも、その日はジョゼとヨンソクではなかったんですね。」

「私がごめんと言いました。ジョゼがエネルギーを伝えないといけないのに、そうじゃなくて今ジュヒョクさんが 大変なんだと。それだけ相手の温度を感じたのです。」

ナム·ジュヒョク「密度を高めたい場面だったのに、ヨンソクとして没入していないような気がしました。そういう気分になりたくなくて、頑張って準備したんだけど 理由が何なのか、よく分かりません。」

「その日はお酒を飲みながらお互いを応援してはいませんでした(笑)。それぞれ愚痴をこぼしただけです。」





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キム·ジョングァン監督のメロドラマという点も『ジョゼ』を期待させます。 –何より空間と対話の方式が知りたいですが、監督と現場で最も多く交わした対話内容は何ですか?

ナム·ジュヒョク「今回の現場で、一番記憶に残るのはコミュニケーションです。コミュニケーションを図り、作品を作っていきました。」

「演技には正解がないでしょう?そのため、多くのことを想像することができます。作品に対する多くの話を交わしながら作っていく過程が本当に良かったです。」

ハン·ジミン「ジュヒョクさんとは 状況が少し違いました。「ヨンソク」という人物をジュヒョクさんが演技してから、監督も早くから楽になりました。ジュヒョクさんが、とても早く 「ヨンソク」になったんです。」

「本来の気質そのものが角張ったり、感情の起伏が激しくなく、ヨンソクに似ている点が多かったため、監督もヨンソクについては安心する部分が多かったようです。」

「反面、ジョゼについてはもう少しディテールな意見を与えました。撮影序盤はそういう点が難しかったです。そして新しい経験もたくさんした作品です。」

「監督はとても繊細な方なので、光の活用方法も特別です。たとえば映画<夜歩く>で人がまるで影のように見えるカットがあるじゃないですか。 –人物は黒に落ち、背景だけが見える…。」

「そんな場面が<ジョゼ>にも登場します。音にも敏感なので、私たち同士で話を交わし、私たちはまだ聞いていない音をキャッチします。そのように周りの小さな音まで全て出したかったのです。犬の吠える声、鳥の声、作業員が外で会話する声まで、日常の多くの声が場面を成す要素となります。」





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ジョゼは様々な非凡な面を持っているのに対し、ヨンソクは現実でよく見られる人物ですね。そういうところが俳優として演技するには大きな宿題だと思います。

ナム·ジュヒョク「とても難しかったです。ヨンソクが実際私達の隣に住んでいる人のように見えるように演技したかったんです。映画ではなくドキュメンタリーに存在する人のようにですね。それで先輩俳優たちの20代時代の演技をよく捜してみました。」

「私が今まで多くの作品をしたわけではないですが、演技をしていると、ある瞬間、自分自身に閉じ込められているように感じられる時があります。それでヨンソクを演じるため、それなりに悩みました。」

「先輩たちの過去の作品を捜してみて、どうしてあんなに自然な演技ができるんだろうと思って驚きました。」

ハン·ジミン「ジュヒョクさんが 自分のものにするために勉強します。ジョゼは特色が強いキャラクターだったので宿題だったし、一方ヨンソクはそうではなくて難しかったんです。ある日、私の撮影のない日、現場の感覚をつかむために撮影場を訪れたんですが、現場でジュヒョクさんがヨンソクになっていました。」

「アクション映画ではないのに、自然に体を使って出てくる演技をしていました。歩けないジョゼは、ほとんどの感情を座って目と言葉で伝えなければなりません。今回の作品で、一番難しい点の一つでした。」

「ヨンソクを眺める時に込められたジョゼの感情が何なのか知るのが私には一番大きな宿題でした。」

ナム·ジュヒョク「でも僕は、その目を見た時 感情を全部感じました。」








ハン·ジミンという俳優がジョゼを演じ、ナム·ジュヒョクという俳優がヨンソクを演技して、どんな人物が完成したと思いますか?

ナム·ジュヒョク「寂しくて大変だけど、その中に存在するジョゼだけの世界と目をジミン先輩だから完成することができたと思います。」

「現場が怖くなかったのは、ジミン先輩の目だけ見ても演技がうまくできると信じていたからです。先輩はジョゼそのものでした。」

ハン·ジミン「ありがとう(笑)。ジュヒョクさんがヨンソクを演技したから、20代の青春が持っている透明性と清らかさがもっとよく込められました。ジョゼに対する時の率直で率直な気持ちが、ナム·ジュヒョクという俳優を通じてもっとよく表現されたのではないかと思います]

ナム·ジュヒョク「今まで、多くのいい先輩たちと撮影しました。いつも100%を尽くしてくれる先輩たちと演技しながら、私もそのような俳優になりたいと思いました。」

「一つの作品を一緒に作っていくので、私が出ない場面にも全部を盛り込まなければなりません」。演技が大変だった日は、私が本当にヨンソクになったようでもないのに、ジミン先輩が最善を尽くして演技してくれる姿を見ました。」

「良い先輩たちと一緒に良い作品をしながら、良い現場がどのようなものなのかを感じました。 いつもモニターの外でも最善を尽くす俳優になりたいです。」









<ジョゼ>を思い浮かべながら、最初に思い浮かぶ感情は何ですか?

ハン·ジミン「色々あります。『ジョゼ』は涙が出る映画ではありません。しかし、見てからは考えが多くなりますね。私が<ジョゼ>を選んだ理由は、ジョゼとヨンソクがどこかに住んでいるように思われたからです。」

「ヨンソクのお陰で、世の中に出る勇気が出て、もう一歩世の中に出られるようになり、世の中への態度が変化し成長したジョゼは、きっとうまく生きていると思います。」

「そんなジョゼに私は心が痛みます。彼女の愛と勇気、別れについても学んだ点が多いです。果たして私ならあのように生きていくことができるのか?という問いをするのです。」

「多分私はジョゼのようにできなかったようです。」

ナム·ジュヒョク「私は寂しいです。あまりにも違う世界にいた二人が会って交わした数多くの話、ヨンソクがジョゼに言った言葉の中で守れなかった言葉、そういうことに胸が痛みます。」

「しかし、振り返ってみると幸せという感情も残ります。ただ楽しくて感じられる幸せではなく、多くの感情を経験して、様々な状況を乗り越えてきた幸せのような感じです。」

ハン·ジミン「私にとって<ジョゼ>は成長痛を強いられた時間でもありました。作品を終えて、私の人生で演技に対する部分と自分自身に対する考えをまるで成長痛を経験するようにたくさんしました。」

「作品の余韻のためだけではないようです。演技に対する恐怖がまた芽生えたんですよ。別れによる寂しさだけを残したくなかったです。幸せだった記憶もありますから。」

「このような感情を映画でうまく表現できるかどうか心配でした。もしかしたらこの作品を愛しすぎて不安だったのかもしれません。様々な感情が複合的に込められていて成長痛を強いられた作品だと思います。」

この映画を見た観客とどのように感情を共有したいですか?

ナム·ジュヒョク「観客と、数多くの話をしたいです。 映画の中のシーンや感情について数多くの会話を交わしたいと思います。」

ハン·ジミン「ジョゼの愛と言語に限定して表現するのが難しいです。彼らの愛がどうだったかと言うのも難しいですし。私も彼らの愛と別れに対する観客の考えが聞きたいです。」

「ジョゼとヨンソクの愛を一言で明確に定義するよりは、長い余韻を共有してもらいたいです。 愛しても毎日相手に対する感情が違うじゃないですか。好きでも憎くなって、不安になったりもして。」

「<ジョゼ>はそんな多様な感情を吟味しなければならない映画だと思います。観客の皆さん
にその感情の余韻が長く残ったらと願います。」



ひとこと


独特の雰囲気のある素敵なグラビアと真摯なインタビュー記事、とてもお似合いのお二人に映画が観たくなりますね♪


✴︎写真と記事はmarieclairekoreaよりお借りしました。

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