韓国社会|韓国アイドルが愛するMCMの秘密!!

韓国社会|韓国アイドルが愛するMCMの秘密!!







先月、日本に再上陸する!とのニュースが聞こえて来たドイツのブランドMCM。韓国のアイドルの方々がなぜかみ〜んな持っているなあ。

日本からは、既に撤退してしまった流行遅れのブランドなのに、、、何で???と、思われた方はいらっしゃいませんか?

私は結構ずっと気になっていました。そこで、調べてみたところ・・・ある物語があったのです。今日はその物語をお伝えします♪






◆キム・ソンジュ会長が、年間売上2100億ウォンの内外のグローバルブランドMCMの責任者となることができたのは、チャレンジ精神のおかげだった。

キム会長は、7人兄弟の末っ子娘に生まれた。そして大変裕福な子供時代を過ごした。父が1962年に購入した自宅は、2446㎡(740坪)に達する大邸宅だった。

しかし、倹約を重視する家庭だったので、キム会長は、”子供の頃着た服は全部姉から受け継いだものだった”と、語る。

周囲の人々は、”それが原因で、ファッション業界に足を踏み入れたのではないか “と冗談を交えて話しているぐらいだ。





大学卒業の頃、キム会長が最も望んでいたのは、”脱出”だった。

英国のロンドン政治経済大学院(LSE)を経て、米国ハーバードビジネススクールで経営学を勉強したキム会長は、いい子でいることをやめ、家の反対を押し切って、ハーバード大学で出会った英国系カナダ人と結婚した。

しかし、“財閥家の末娘”であることを放棄した対価は苛酷だった。父は彼女を”捨てた子”として扱い、学費と生活費の仕送りをやめた。手元には1800ドルだけが残った。

キム会長は、学業を放棄し、仕事を探した。知人の紹介で得た最初の仕事は、ニューヨークのマンハッタンにある有名デパートのブルーミングデールであった。

ブルーミングデールは “ファッション士官学校”と呼ばれるほど、アメリカのファッショントレンドをリードする百貨店であった。


4年の間のブルーミングデール生活は、キム会長が “ファッションの専門家”として登場するきっかけとなった。

世間は、ブルーミングデールで訓練を受けたファッションの専門家に強い興味を示し始めたのだ。最も積極的だったのが、グッチだった。

キム会長は、グッチ本社を訪問し、韓国内のディーラー契約を結んだ。その頃、ちょうど韓国では、ブランドに興味を持つ富裕層が登場し始めていた。

さらに、イヴサンローラン、ソニアリキエル、MCMなどの高級ブランドも持ってきた。その結果、年間売上高は500億ウォンを遥かに越えた。






しかし、1997年韓国経済を破綻直前まで追い込んだ通貨危機によって、”輸入業者”であるキム会長は危機に直面した。海外本社への支払い金額が、ウォン安の結果2倍になったからである。

損失の規模は300億ウォンに達した。経営危機に直面したキム会長は、グッチの韓国営業権を、270億ウォンで本社に転売するなど育てたブランドを1つ、2つと、手放していった。

ただし、ドイツのMCMは正式なライセンス契約を結んで、国内で生産までを担当していただけに最後まで握っていることにした。

ソウル新羅ホテル近くの会社を離れ、金浦空港近くの工場倉庫にオフィスを設け、キム会長は、従業員にこう言った。

“あきらめないで、行こう。私達が懸命に働いて、5年後にMCM本社を買収しましょう “と。


キム会長は、まず韓国市場でのMCMをメジャーブランドに育てていくことにした。

幸いにも韓国経済が急速に回復し、2000年100億ウォン台にとどまった売上高は5年ぶりに600億ウォンに増えた。

一方、グローバル市場でのMCMのブランド力は益々低下していた。キム会長は、

“ある日、私たち韓国の支社が渡していた数百万ドルのロイヤリティが本社を養っていたことに気づいたんです。その実績を武器に、何度もの交渉の末、MCM本社を買収しました”







しかし、暴風は侮れなかった。ドイツ人は東洋人の女性を新所有者に受け入れる準備ができていなかった。一言で言えば、キム会長と韓国人スタッフを軽視したのだ。

そこで、キム会長はドイツ本社の人々に、容赦のないリストラを断行した。そして、“MCMが変わった”という消費者からの反応を得たのだ。

アメリカ、ヨーロッパなど、全地域の売上が上昇し始めた。現地メディアは”ドイツの人ができない事を韓国の女性がやった”と特筆大書した。

キム会長を無視していたドイツの従業員たちの目つきが変わったのは当然だった。MCMは、現在30ヶ国、300店舗で、2000億ウォンを超える売り上げがある。

そして、キム会長は本人が去った後、財産は社会に還すことを決めていて、今も純収益10%を社会貢献に使っている。去年は、東日本大震災に多くの寄付も行っている。





ひとこと

やっと、長い間の謎が解けました! MCMはすでに、ドイツではなく韓国のブランドのようになっていたんですね。

もちろん、もともと質実剛健なドイツのブランドですから、とても丈夫で芸能人の方に愛されるのもよくわかります。

それでもこれだけ韓国のアイドルの方々に愛されるのは、やはりキム会長のカリスマ的ブランド力がある!と言えるのではないでしょうか♪




◆免税店やデパートすべてに入っていると言ってもいいMCMですが、ソウルの旗艦店といえば、こちらです!ギャラリアデパートの通りを挟んだ向かい側にあります。




ソウル市江南区清潭洞(チョンダムドン)78−12 (서울시 강남구 청담동 78-12)
02−2194−6700

*地図はコネストさんのこちらをご覧下さい。


◆ MCMトロリーでの空港ファッションの記事もよろしければ、ご覧下さい。

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