韓国社会|財閥3世プリンセスの戦争
財閥3世娘たちのブランド(名品)の戦争ストーリー
ソウル江北地域で優位を占めるロッテアベニューエルを率いているチャン・ソンユンさんはロッテの会長である祖父の辛格浩会長が溺愛する孫娘です。
彼女はロッテデパートの中でベーカリー フォション を経営しています。
一方、サムソン シンセゲ(新世界)デパートのチョン・ユギョン常務はアメリカのロードアイランドの大学でデザインを専攻し新世界インターナショナルを通じて名品(ブランド)事業に手をつけ、敏腕ぶりを発揮しています。
母(サムソンのイ・ゴンヒ会長の妹)である新世界のイ・ミョンヒ会長のカリスマ性を受け継ぎ”リトル イ・ミョンヒ”というニックネームを持っているほどです。
この財閥3世の娘ふたりが、エルメス、シャネル、ルイヴィトンなどのブランドを自らのデパートに誘致しようとする激しい戦いを続けています。
その理由は、外国人観光客から得られる売り上げだけの問題ではなく、世界のセレブが持っている商品を揃えていないということは
財閥のプライドが許さない!ということも関係しているようです。
海外留学組のふたりが対決するブランド戦争は、私たちが訪ねる免税店の裏で一層激しさを増しているのです。
さらに、最近は、財閥3世の娘たちがブランド物だけではなく、流通業やベーカリー、ティッシュに至るまでの業種に進出し、自営業者の職場を奪っていると言われています。
彼女たちの進出で、庶民の生計が危ないとまで言われているのです。
『ソウルのおしゃれ』でご紹介したartisee(最近は支店もどんどん増えています!)も、サムソンの会長の長女(新羅ホテル社長)が経営しています。
また、同じサムソン系列の新世界デパートのチョン・ユギョンさんは、ブランド事業だけでなく、先日もご紹介した鳥山公園のvecchia&nuovoを立ち上げています。
また、ロッテのチャン・ソンユンさんは、ブランドものだけでなく、幼児用の高級ウエットティッシュの会社を立ち上げ、収益を上げています。
これらのあらゆる業種への怒濤の進出に、町のカフェ、パン屋、小さなスーパーは悲鳴を上げているという事実もあるのですが、これからも、財閥オーナーだけではなく、財閥3世の若き経営者たちの戦争がより注目されると思われます。
ひとこと
留学組の世代が今韓国へ戻り、若き経営者として活躍し始めている、というのが近年のソウルの変貌の理由の一つだと思われます。単に欧米的なものを真似て作るというよりは、若い頃からその文化の中で育ち、言葉も生活習慣も欧米流になっている彼らがごく自然に創りだしている新しい文化なのでしょう。
*韓国の財閥についての興味深いお話は本のコラムを是非お読みください。
*また、財閥についてのブログの過去記事パジュ 釜山 新年会 も合わせてご覧下さい♪
ブログではいつも書いていますが、財閥のことを少し知るだけで、韓国を旅行する時、景色が違って見えてきます!
は〜納得、、、というようなことがたくさんあって、ちょっと違った旅ができると思います♪
2012年01月20日
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カテゴリ: 韓国社会
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