韓国旅行|『賢い医師生活』分析①ㅣ行きつけのお店を探す理由♪

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「音もなく強い」昔のある自動車広告の文句です。 シーズン2が放送中のtvN「賢い医師生活」(以下スルウィセン2)を表現する時にぴったりのフレーズです。

「スルウィセン2」のファンが聞くと、 物足りない評価かもしれません。 視聴率だけを見てもそうです。 シーズン1は6.3%から始まり、14.1%で終了しました。

シーズン1の恩恵を受けて始まったシーズン2の第1話の視聴率は10.0%で、最初の一歩から二桁でした。 そして13.2%まで跳ね上がりました。 中盤を過ぎたばかりですが、すでにシーズン1の最高成績までまでほぼ追い上げています。

しかし、反応だけを見ると、シーズン1には及ばないという感じが強いのも事実です。 『スルウィセン2』をめぐる騒がしい反応は少ないです。 アルバムチャートだけを見てもそうです。

シーズン1時にはチョ·ジョンソクが歌った「Aroha」をはじめ、チョン·ミド、ジョイらが歌ったOSTがチャートを総なめしました。 しかし、30日午前10時現在は、ガオンチャートでチョ·ジョンソクの「いいねいいね」が10位にランクインし、トップ10内では唯一名を連ねています。  それでも人々は「スルウィセン2」を見ます。 なぜでしょうか?



◇なぜ火力が減少したのか?






限界効用の法則という経済概念があります。 たとえば暑い夏の日、涼しくておいしそうなかき氷の一口目を食べたときの快感は、なんともいえないものです。

しかし、2杯目と3杯目を口に入れる時の満足度は1杯目ほどではありません。 そしてある程度食べた後はスプーンを下ろしてしまいます。 十分にお腹がいっぱいで、満足できる状況だからです。

これにちなんでシーズン1の「スルウィセン」が人気スポットだとすれば、シーズン2の「スルウィセン」は行き付けの店と言えるでしょう。

視聴率6%台で始まり「面白い」という口コミが広がっていた時は新しい「初めての味」に魅了されたとすれば、今はすでにその味を知っている人たちがまたその味を感じたいと思って着実に訪れているわけです。 安定した視聴率がこれを証明しています。








それにもかかわらず、「波及力が低下した」という反応が出る理由は何でしょうか。 シーズン1で緊張感があふれていた男女間の化学作用がある程度解消されたのが主な理由です。

シーズン1では、イ·イクジュン-チェ·ソンファ、アン·ジョンウォン-チャン·ギョウル、キム·ジュンワン-イ·イクスン、ヤン·ソッキョン-チュ·ミナが関係を結んで発展させていく過程が細かく描かれました。

特に、最終段階で地方分院に行ったチェ·ソンファに、イ·イクジュンがそれとなく心を告白し、医者をやめて神父になるというアン·ジョンウォンの心を変えたチャン·ギョウル、カップルに続いたキム·ジュンワン-イ·イクスンの話が、視聴者のときめき指数を極大化させました。

しかし、その緊張感が解けると、1年の時差を置いて再び放送された『スルウィセン2』の、いわゆる『テンション』が落ちたような感じを受けるのです。

『スルウィセン2』は病院を背景にした医学ドラマの表皮を持っています。 しかし、ジャンル物の範疇に含める専門職ドラマではありません。 医術は人一倍 結局、その中に込められた人間味と喜怒哀楽が中心。 そして「愛」は喜怒哀楽の頂点を極める感情です。








ある放送関係者は「医学や法学のドラマをめぐり、それぞれ医師や法曹人が愛を分かち合うドラマだ」と指摘しています。 しかし東西古今を問わず、男女関係がドラマを劇的に導くということは否定できない」

「『アイリス』はイ·ビョンホン-キム·テヒのキャンディーキス、『シークレットガーデン』はヒョン·ビン-ハ·ジウォンのバブルキスが視聴者の耳目を捕らえる変曲点になったという点に注目しなければならない」と述べました。










OSTの音源成績はなぜ期待値を下回るのでしょうか。 シーズン1の「Aroha」、「僕の涙を集めて」、「恋すると思った」などはチャート1位を守り、長期間トップ10入りを果たしてきました。 そのため、シーズン2の放送を控え、放送家ではなく歌謡界が緊張したというほど。 蓋が開くと「台風だと思ったのに微風だった」という反応が出ています。

「秋の郵便局の前で」、「誰よりも君を愛してる」、「雨とあなた」、「私は君が好き」などをリメイクし、チャン·ボムジュン、TWICE、イ·ムジンなど有名な歌手が参加しました。

これについて、従来の曲に比べ「大衆的ではない」という反応もあり、むしろ「商業性よりも劇の流れを考慮した選曲」という評価もあります。 音源順位の成績が下がった理由は、一つではありません。 選曲の理由でもあり、ドラマへの大衆的な関心が減ったのかも知れません。

しかしトップ50に範囲を広げれば、「スルウィセン2」のOSTは依然として音源チャートで強みを見せています。 これもやはり「応答せよ」シリーズに続いて「スルウィセン」シリーズを披露するシン·ウォンホPDとイ·ウジョン作家コンビの類似したOSTリメークパターンをめぐり、限界効用の法則が適用したものとみられます。




◇深みは増した?

「スルウィセン2」の代表的な特徴の一つは患者中心のエピソードが多くなったことです。 特に、心臓移植を待つ2人の母親の切ない交感は目頭を熱くさせました。 いつ心臓供与者が現れるか分からない状況で、2人の母親は互いに助け合います。

一面識もないが、病気の子どもを持つ母親という共通項だけでも、彼らは持ってきたおかずや果物を分けて食べるのです。 一人の子供がまず心臓をもらうと、もう一人の子供の母親は心から祝します。 そして、しばらくして声を出して泣くきました。

「自分の子どもが先になることができなかった状況」の前に置かれた仕方のない母親の心情です。 そしてまた、時間が過ぎた後、彼女の子供にも供与心臓が与えられることになりました。 今度は、すでに心臓移植手術を受けた母親がもっと大きく泣くのです。

制作陣は二人の話にこれといった仕掛けを入れません。 あえて有名俳優をキャスティングすることもありません。 実際、病院へ行けば小児病棟の片隅に座っていそうな二人の俳優から真正性を引き出しました。













このほかにも、家庭内暴力が疑われるが、これをどうしても告白できない女性患者、結局子どもを見送らなければならないと親とその親の前で涙をのんで死亡宣告をしなければならない医師、食道閉鎖現象にある子どもを妊娠中の産婦など、イ・ウジョン作家が深いインタビューを通じて、現場で汲み上げた実感のある話で胸を打たせるようになります。

元々、人の人生はそうです。 平地の連続です。 順調に歩いて比較的緩やかな丘を無理なく越えています。 人生を左右する大きな山が前に置かれることは何回あるでしょうか。

しかし、大多数のドラマは毎回主人公を大きな山の前に放り投げます。 そのため「現実性がない」と非難しながらも、その刺激と過度な設定に中毒になったようにドラマを見ます。 それなのに、実際に見た後は「疲れた」と言うのです。












そうした面で「スルウィセン2」は平凡な人間の日常に近いです。 彼らが経験する話は私たちのそばでもいくらでも起こりうる話です。

どうして主人公たちがご飯を食べる場面を よく見せてくれるのでしょう? 元々ご飯は1日3食食べるもの。 最もよくすることを見せることで、私たちは人間的に疎通し、慰めを得ます。

そして最後はいつも合奏と歌です。 合奏は人間の交感を意味します。 そして歌はヒーリングを与えるのです。 制作陣は、歌の持つ力を誰よりもよく知っています

だから無理をしません。 強要することもありません。 まるで静かに、それとなく”一緒に観て聴いて、慰めてもらおうよ”と手を差し伸べているようなのです



ひとこと


読み進めていくうちにじわーっと心が温かくなるようなコラム。”それとなく”という監督、作家の押し付けない制作姿勢が、毎回このドラマを観た後の気持ちの良さを物語っているのでしょうね♪


✳︎写真はtvNより記事はize.coからお借りしました。

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