韓国旅行|『ソボク』『茲山魚譜』が転換期だった?→「OTT春秋戦国」に変貌♪

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NETFLIXに今年2月、独占で登場した韓国映画「スペーススィーパーズ」。 しかし「スペーススィーパーズ」以後、NETFLIXは国内で話題を呼ぶような独占コンテンツを披露していないのです。





写真:NETFLIX




「しばらくNETFLIXから離れようかと思います。」 最近、映画界の人々に会うと、たびたび聞く言葉です。 見る価値のある映画やドラマがこれ以上ないという意味です。

映像コンテンツを狂ったように消費する人々だから、特殊な場合と言えるでしょうか? しかし、平凡な利用者からも「NETFLIXには最近見るものがない」という愚痴がよくこぼれています。

NETFLIXも一部認めました。 第1四半期の有料アカウント増加数値が予想より少なかった時、それなりに分析を出しました。新型コロナウイルス感染症のため、製作に支障が生じ、オリジナル新作が多く披露できなかったことを要因に挙げました。

NETFLIXは、第1四半期だけでも有料アカウント数が600万件増えるだろうと見込んでいましたが、380万件増に止まりました。

NETFLIXは、Disney+やHBOmaxなどとの動画ストリーミングサービス(OTT)競争が激しくなったのは、実質的な要因ではないと明らかにしました。NETFLIXの独自の判断はある程度一理あります。 しかし、いつまでも新型コロナのせいばかりにすることはできるでしょうか。









3月に公開された韓国映画「茲山魚譜」は劇場興行戦線で敗退しました。 制作費60億ウォンが投入されましたが、34万人ほどが見ました。 映画館の売上は約30億ウォンで、投資会社と製作会社に落ちる金額は15億ウォン程度です。

しかし、「茲山魚譜」の関係者はあまり落胆していないといいます。 国内OTT TVINGと独占供給契約をしてもらったお金で、損失額を大幅に減らしているからです。

160億ウォンが投入された『ソボク』(4月公開)もほぼ同じです。 映画館でわずか38万人が見ただけなため、損失額が「茲山魚譜」より大きくなるしかないはずですが、映画館とTVING同時公開を選択したため、財政的打撃は思ったより大きくないといいます。

新型コロナ大流行以前の韓国映画売上の76.3%(19年基準)が映画館から出ていた点を勘案すれば、「ゲームの法則」が変わっていることが分かります。











「茲山魚譜」と「ソボク」の事例は最近OTT市場の「独占争い」がいかに熾烈かを示しています。 TVINGやwavve、WATCHA、coupang playなど国内OTTは、独占コンテンツの披露に死活をかけています。

グローバル恐竜NETFLIXにDisney+、AppleTV+などもKコンテンツ確保争いに飛び込んだのですから、このような激戦地はないでしょう。

OTT市場の競争過熱が分かる例は他にもあります。 映画スタッフの出演料が最近急騰したと言います。 普通の撮影監督は1ヵ月に1,000万ウォンずつもらって働きます。

映画市場が崩壊寸前まで行くほど映画産業が危ないのに、スタッフに仕事が集中しているというのです。 OTT同士、オリジナルドラマや自主映画の確保に打ち込み、一部のスタッフは奇異な好況を享受しています。







「賢い医師生活2」もTVINGで公開中





OTT利用者の間では変化の兆しも見えています。最近、ニールセンクリックリサーチの調査によると、先月、TVING利用者数は計334万人と、史上最高値を記録しました。 wavveは373万人と、こちらも今年最高値に達しました。

一方、NETFLIXは791万人と、5ヵ月連続して下落しました。 韓国産OTTがキラーコンテンツを増やし、年末までDisney+とAppleTV+が国内市場でサービスを開始すれば、NETFLIXの市場シェアはさらに低下するしかありません。

昨年まではNETFLIXの天下でした。「NETFLIXの韓国事務所があるソウル鍾路1街から鍾路5街まで、韓国映画人たちが並んでいる」という笑い話が出回るほど威勢がすごい状況でした。

わずか1年も経たないうちにNETFLIXの天下は「OTT春秋戦国」に変貌する模様です。 OTT当事者らはかなり苦しいでしょうが、コンテンツ制作者らはしばらく鼻歌を歌いそうです。



ひとこと


国内OTT大善戦のなか、気になるのはNETFLIX日本です。韓国内では一つのOTTが独占するドラマでも全世界への供給にはまだまだNETFLIXの力が必要だと思うのですが…。何とか日本でも同日放送をと祈って止みません!



✳︎写真はTVING他より記事はhankookilbo.comからお借りしました。

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