韓国旅行|話題性1位【キム・ゴウン】の『シスターズ』…魂まで飲み込んでしまう資本と熾烈に戦う3姉妹の物語♪

韓国旅行|話題性1位【キム・ゴウン】の『シスターズ』…魂まで飲み込んでしまう資本と熾烈に戦う3姉妹の物語♪







貧しくて学んだことがありません。会社内でいじめという同志的連帯感を持ったファヨン(チュ·ジャヒョン)とインジュ(キム・ゴウン)。

ファヨンが家で死体で発見された後、彼女が会社の秘密資金700億ウォンを横領し、インジュに20億ウォンの現金を残しておいたことが明らかになります。

その秘密資金は、将来政治家を夢見る弁護士のパク·ジェサン(オム・ギジュン)に流れ込むはずでした。

そこで消えた秘密資金を探すために、ウォンリョングループの海外本部長であり、パク·ジェサン家の財産管理人の役割を果たしてきたチェ·ドイル(ウィ·ハジュン)が乗り出し、彼はシンガポールで見つけた秘密資金700億の口座が、インジュの名義になっていることを知ることになります。

ファヨンは3年前からシンガポールで「インジュ」という名前を使い、また別の人生を生きてきたのでした。










TvN土日ドラマ「シスターズ」は構図上で見れば700億ウォンという秘密資金を巡りインジュとパク·ジェサンが対決を繰り広げる状況が繰り広げられているお話です。

インジュがどうしてこんなことに巻き込まれたのかは、貧しい家庭で何とか持ちこたえながら妹たちにだけは豊かに暮らせるようにしてあげたいという気持ちからでした。

そこでお金を取ろうとし、結局パク·ジェサンと立ち向かうことになりました。 しかし、インジュの妹のインギョン(ナム·ジヒョン)は社会部記者として、「そのような盗みは間違っている」と拒否し、パク·ジェサンが事実上、表と裏が違う怪物だという実体を暴こうとします。

インジュが現実的ならインギョンは理想的です。 二人にはこのことで葛藤が生じますが、末っ子のイネ(パク・ジフ)を愛しているという共通点があります。

それでよりによってイネがパク·ジェサンの娘ヒョリン(チョン·チェウン)の友人で、その友人の人生に憧れるという事実に二人とも不快な感情を持つのです。

そんなイネを誘惑するパク·ジェサンとヒョリンの母親ウォン·サンア(オム·ジウォン)の前で、インジュとインギョンは考えは違っても、妹を救うために一丸となるしかありませんでした。












このドラマが興味深いのは、インジュ、インギョン、イネという姉妹が偶然秘密資金事件に巻き込まれることになり、向き合う資本という怪物との死闘が盛り込まれているからです。

その怪物が人間化した姿として描かれるパク·ジェサンとウォン·サンアは誘惑的ですが、魂まで売り払う資本の恐ろしさを見せてくれる人物です。

幼い頃、ウォン·ギソン将軍の運転手の息子として育ちましたが、将軍の娘ウォン·サンアと結婚してその家を手に入れたパク·ジェサンは、イネに「他人のものが欲しいなら地球上であなたを最も愛する人を裏切らなければならない」と話します。

また、表と裏が完全に違って笑う姿が奇怪にさえ見えるウォン·サンアは、ますますイネを自分の秘密の世界の中に引き入れていきます。

地下の秘密空間で父親が育てていた青い蘭を見せ、幻覚成分のある蘭の香りを吸ったたイネは幻覚と幻聴を聞いて倒れます。











パク·ジェサンとウォン·サンアを通じてドラマは資本という怪物がどのように人々の魂を蚕食し、結局自分の思い通りに動かせるかを見せてくれます。

貧困が嫌いなイネは、パク·ジェサンとウォン·サンアの誘惑に陥り、何とか直ちに生存が必要なインジュは、自分を犠牲にしてでも妹たちを守ろうと資本とも妥協しようとします。

インギョンは、唯一怪物に対抗する理想主義者ですが、彼女も妹が直ちに巨額が必要な手術をしなければならない状況を迎えると「妹を生かすために」所信を曲げました。

結局、お金がなければお金のある者たちが出す適当な誘惑にひざまずいてこそ生きていけるというのが資本が作動する方式であり、その現実の前に立つと青い蘭の幻覚成分のように陥るしかないのがこの怪物が持つ強大な力なのです。









「シスターズ」はこのように魂まで飲み込んでしまう資本と熾烈に戦う3姉妹の冒険談(?)を描いています。

もちろんこの対決には同名の小説が持っているロマンチックな部分もが入っていますが、少なくともその過程で現れる資本の、「華麗で煌めいてはいるものの、ぞっとする素顔」を、この作品が持つ尖鋭な問題意識として見せてくれているのです。

あまりにも細かく仕組まれていて、青い蘭のように網にかかると魂まで売ってしまう資本のシステムから、果たして姉妹たちはどのように抜け出すことができるのでしょうか。慎重な予測ですが、すでにその方法は最初から提示されていたような気もします。

たとえば自分は自殺という姿で終わりましたが、彼らの秘密資金をはたいて貧しいインジュの元に移したファヨンの選択、その連帯と遺産の中に答えがあるかもしれないと思わせてくれるのですが…。



ひとこと


映画「パラサイト」然り「イカゲーム」と同様に、益々格差の大きくなる現代社会の姿ををエンターテイメント性と上手にバランスをとりながら描くドラマには唸るばかり。先が楽しみですね♪


✳︎写真はtvanより記事はpdjournal.comからお借りしました。

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