韓国旅行|NETFLIX『イカゲーム2』ファン·ドンヒョク監督インタビュー”怒りは上を向くべきです” ♪

韓国旅行|NETFLIX『イカゲーム2』ファン·ドンヒョク監督インタビュー”怒りは上を向くべきです” ♪







米国プライムタイムのエミー賞とゴールデングローブ授賞式を席巻したNETFLIX「イカゲーム」が3年ぶりにシーズン2を公開しました。

さらに膨大になったスケールと華やかになったキャスティングで戻ってきた今シーズンは、公開直後、なんと93カ国で1位を占め、順調なスタートを切りました。

ファン·ドンヒョク監督は今回のシーズン2を「持っていない人間が制度に挑戦する話」と説明し「社会が苦しいほど怒りは上を向かわなければならない」と話します。











✳︎このインタビューにはネタバレがあります。

<イカゲーム>Q.シーズン2が公開と同時に93ヶ国で5日連続1位を占めました。

心配も、期待も多かった作品ですが、感謝の言葉しか申し上げる言葉がありません。 英語コンテンツでもない韓国作品を全世界の人々がこのように待ってくれて好きになってくれることに感謝し、新年から良いニュースをお聞かせすることができて嬉しいです。

Q.前のシーズンより好き嫌いがはっきり分かれるようです。

シーズン1は作品に対する事前情報がない状態で突然公開されたので、視聴者がより新鮮で衝撃的に受け入れたようです。 しかし、シーズン1が良い成果を収め、シーズン2に対しては多様な種類の期待が生じました。

ある方は期待したことが満たされただろうし、そうでない方もいらっしゃると思います。 さらに、シーズン2が完璧に話を終わらせないので、それに対する不満もあると思います。

様々な状況を考慮して、シーズン1より圧倒的な反応を引き出すことは難しいだろう」と予想していました。

ロートントマトの点数で言えば、シーズン1の評論家の点数が90点台だったのですが、今回80点台に下がりました。 それでも10人中8人は良く見たという意味なので、十分満足できる結果です。

Q.記憶に残る反応はありますか。

ニューヨークタイムズでシーズン1には資本主義と競争システムに対する隠喩が多かったが、シーズン2にはそのようなものが失踪したそうです。シーズン2の結末が未完成なので、その部分について共感できない方々もいらっしゃいました。












Q.元々はシーズン2とシーズン3の話を一つのシーズンにしていく計画だったということです。

「最初はシーズンを2つに分けるつもりはありませんでした。 ところが、シリーズの最後だと思うと、話したいことが多くて長くなりました(笑)

最近は1エピソードの分量さえ短くなる傾向なので、この長い話を1シーズンで話すのは無理だと思いました。 それでシーズンを分離することになりました。

Q.二つのシーズンがどのような基準で分かれたのですか。

シーズン2は「ギフン」という、善意以外には持っているものがない人間が制度に挑戦する話です。

皆が体感しているでしょうが、ますます生きづらくなっています。 暮らしにくい世の中を作ったのは権力を持った者たちです。

シーズン2で投票が重要な素材として借用されたのは、不正腐敗を犯す権力層が自らではなく、自分を選んだ人々に責任を転嫁していると考えたためです。

投票制度の抜け穴をつねったかったということでしょうか。 社会が苦しいほど、怒りは上を向かわなければなりません。

「ギフン」を通じて私たちが戦わなければならない対象が誰なのかを認知させたかったし、結局は彼の無謀な挑戦が挫折する話をお見せしたかった。

そしてシーズン3では人間に対する信頼を失い挫折した「ギフン」がどんな歩みを見せるのか、また自らに対する信頼と人間に対する信頼の間で葛藤する姿をお見せする計画です。














Q.シーズン2を「ギフン」と「めんこ男」(コン·ユ)の叙事で始めたのが印象的だという反応です。 さらに「めんこ男」の分量とインパクトがかなり大きいです。

シーズン2を企画する時から「めんこ男」の話をしたかったです。

シーズン1でコン·ユさんが特別出演で少し出ただけなのに「めんこ男」に対する好感と好奇心が高く、この人物に対する手がかりを視聴者の方々に差し上げなければならないという気がしました。

その上、「ギフン」がイカゲームと関連した人たちを追跡するための唯一の手がかりは「めんこ男」ではないでしょうか。

ある方々が「めんこ男」はソウルにだけいるのかと聞いていましたが、劇中には出てこなかったですが、地域ごとに一人ずつ存在するという設定があります(笑) いつか彼らの話でスピンオフを作りたいです。












Q.「めんこ男」を皮切りに多様なキャラクターが比重を置いて出てきて、相対的に「ギフン」の存在感が弱まったという意見もあります。

シーズン1はかなり単線的な物語です。 「ギフン」がゲームに参加し、同僚に会って「ドクス」(ホ·ソンテ)と「ミニョ」(キム·ジュリョン)に代表されるヴィランたちと対立します。

シーズン2では、それよりもっと広くて複雑な話をしたかったです。

MZを代表する「サノス」(チェ·スンヒョン)と「ナムギュ」(ノ·ジェウォン)、「ミョンギ」(イム·シワン)、社会的弱者を代表するトランスジェンダー「ヒョンジュ」(パク·ソンフン)などシーズン1では見せられなかった社会階層を話に含めてその規模を拡張し、善悪の対立というシンプルな構造から抜け出したかったです。

個人的には象徴的な人物が主だった前シーズンに比べて、より現実的な人物が多く登場して良いです。

シーズン3に行って、すべてのことが一つの目標に向かって集まることになりますが、シーズン2で視線を集中させるメインが不在だということには同意します。












Q.最も多く言及される助演の一つが「サノス」です。

シーズン1の時も「ミニョ」や「ドクス」のように誇張されたキャラクターが出てきます。 当時、彼らに対して国内では反応が良くなかったですが、海外では面白いと感じました。

そのような文脈で「サノス」は海外の視聴者を意識して入れたキャラクターです。

「ギフン」がシーズン1に比べて重くなったので、この雰囲気を薄めてくれる人物が必要であり、また国内でも「サノス」という人物が持つ個性を好んでくれる方がきっといらっしゃると予想しました。

「サノス」を作りながら<ショー·ミー·ザ·マネー>のようなバラエティをたくさん参考にしましたが、そのようなプログラムを見れば「サノス」よりさらに変なスウェグ(自信に満ちた態度や自己を主張するスタイル)を持った友人たちがたくさん出てきます(笑)

「サノス」が不自然に感じられるのは、意図的に彼を非好感にした私のせいであって、チェ·スンヒョンさんの演技力の問題ではありません。













Q.キャラクター自体も目立ちますが、キャスティングに関する疑問も存在します。

「サノス」役のためにオーディションを開きましたが、誰を選べばいいのか悩みました。 実際、ラッパーに任せると演技力が心配になり、演技だけ上手な俳優を選ぶと、ラップパートがぎこちないと思いました。

それでチェ·スンヒョンさんに出演提案を入れたことはありますが、正直に受諾するとは思いませんでした。 まるで自分をあざ笑うようなキャラクターではないですか。

でも、一度やってみると言っていました。 そこで可能性を見ました。 実際にリーディングをさせた時、今までオーディションを受けた人たちよりもっとよく似合っていました。

スンヒョンさんと関連した論難を知らなかったわけではないですが、時間がかなり流れ、この程度で許されないとは夢にも思わなかったです。

キャスティングラインナップが公開され、非難が殺到するのを見て、実はかなり大きな衝撃を受けました。 降板させるべきか悩見ましたが、今まで一緒にやってきた情があり、汗をかきながらリーディングしてきた情熱に背を向けるのも気が進まなかったです。

それで、どうせ悪口を言われたのだから、結果をきちんと見せて、また判断を受けてみようと思いました。 スンヒョンさんが必ずしも今回の作品でなくても、再び再起するためには一度は経なければならない関門だと思いました。

事実、これと関連した話は私ではなく本人が直接するのが正しいと思います。 ただ、今はあまりにも萎縮している状態であり、このような話を率直に打ち明けられる場も用意されていないため、今後機会があれば自ら大衆の方々の前に出るのではないかと思います。












パク·ソンフン俳優が演じた「ヒョンジュ」も印象的に見た人が多いです。

シーズン1では老人、移住労働者、脱北者を通じてマイノリティの話をしました。 シーズン2でもそのような精神を続けたかったし、それで選んだのがトランスジェンダーです。

特に国内ではトランスジェンダーに対して海外よりはるかに保守的ではないでしょうか。 社会で最も排斥されるが、ゲーム参加者の中では最も暖かく正義な人である「ヒョンジュ」を通じて人々に認識の変化を与えたかったです。

Q.2021年から5年間、<イカゲーム>シリーズだけに邁進していますが、それ以前は映画だけやっていたのではないでしょうか。 映画に戻りたいという気持ちはないでしょうか(笑)

これからは映画をやりたいです。 シリーズはとても大変です。 昨シーズンは歯を7本失ったが、今回は寿命が7年縮まったようです(笑)

<イカゲーム>シリーズは、全面的に私が文章と演出の両方を担当するシステムです。 今はシーズン3後半の作業をしながら広報活動もしています。

精神的に、体力的に消耗されるのが体感されるうえに、作品においてもこれが良いことではありません。 一人にだけ頼っていては仕事が進むのが難しいです。

韓国もシーズン制が定着するためには、海外のように作家と演出が分離され、作家陣がさらに補強されなければならないと思います。











ひとこと


「昨シーズンは歯を7本失ったが今回は寿命が7年縮まった」なんと壮絶な5年間だったのでしょう。たとえ映画に戻っても”地域ごとに一人ずつ存在するというめんこ男の話でのスピンオフ”実現してほしいですね♪


✳︎写真はNETFLIXより記事はmovist.comからお借りしました。

2025年01月16日 韓国旅行|NETFLIX『イカゲーム2』ファン·ドンヒョク監督インタビュー”怒りは上を向くべきです” ♪ はコメントを受け付けていません
カテゴリ: 俳優、芸能人、女優 韓国ドラマ、映画


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