韓国旅行｜『トッケビ』キム·シンが『ホテルデルーナ』のチャン·マンウォルに会ったなら?

2016年末に放送されたtvN「トッケビ」、今年7月から放映中tvN「ホテルデルーナ」

◇「トッケビ」と「ホテルデルーナ」の類似性…世界観併合で続くシンドロームに視聴率も上昇

「チャン・マンウォルが、キム・シンに会ったら、365日のうち360日は、災害の注意予報が来ますか？」

「ク・チャンソンとチ·ウンタクが殴り合い、戦った痕跡を後片付けするため毎日気が気でない？」

tvN、土日ドラマ「ホテルデルーナ」は、放送初め2017年に放送された同じチャンネルドラマ「トッケビ」の性別だけを反転させた作品という批判がつきまといました。

主人公が超越的存在になって長い時間を生きてきたという設定と、唯我独尊で気難しい性格、人間と愛に陥るストーリー展開など、類似の世界観が既視感を与えるという理由からでした。

時が過ぎて「トッケビ」とは違う「ホテルデルーナ」の展開が好評を得てから、既視感は想像力となりました。

似ているようで別の二人のキャラクターが現実で会ったらどんなことになるのかネットユーザー、視聴者の間で、好奇心が生まれたのです。

好奇心は両ドラマの世界観の併合につながっています。視聴者が「トッケビ」と「ホテルデルーナ」の主要場面、台詞を交差編集して二つのキャラクターが実際に対話を交わすように制作した”Mashup”映像と仮想対話文が、youtubeなどのSNS上で大きな人気を集めています。

視聴者たちの想像力がもたらした「第3のコンテンツ」が「ホテルデルーナ」のコンテンツ影響力と話題性にシナジーを吹き込んだという分析です。

◇トッケビ – デルーナパロディー人気

8月2日、ある視聴者がyoutubeにアップロードした「トッケビ – デルーナ」「キム・シンとチャン・マンウォルが会って友達で過ごしたら?」というタイトルのマッシュアップ映像は3週間でリック件数166万3629回を記録しました。

キム·シン(コンユ)とチャン·マンウォル(イ・ジウン)の独特な性格と特有の言葉遣いがよく表れる場面を適切に交差編集しケミストリーを適切に生かしたからです。

各キャラクターの相手役であるチ·ウンタク(キム・ゴウン)、ク·チャンソン(ヨ·ジング)が登場する場面も適切に配置し、楽しさを増したという評価です。

該当動画を視聴したネットユーザーは「放送局が放送できなかった韓国ドラマ間の世界観の併合を視聴者がやりこなしている」

「(二人のキャラクターのマッシュアップが)こんなに人気が高いだけに、テレビで本当にマッシュアップ映像を制作する時になったようだ」など、さまざまな反応を見せました。

15日に別の視聴者が掲載した「チャン・マンウォルとして、キム・シンが会ったら?」というタイトルのの映像、神に原罪を受け前世の痛い記憶を抱いたまま、不老不死の暮らしを続けていく二人のキャラクターの状況を組み合わせて新しい悲しいラブストーリーを誕生させました。

当該映像へのアクセス数は43万回を記録しました。動画はこちらへ。

これらの映像が人気を集めると、チャン・マンウォルとチ·ウンタク、チャン·マンウォルと死神(イ・ドンウク)、ク·チャンソンとチ·ウンタクの出会いなど、それぞれのドラマ「相手役」との遭遇を仮定した映像も相次いで登場する傾向です。

オンラインコミュニティではこれを「サンプル」という新造語で呼んで積極的に消費している状況です。

二人の主人公の仮想対話を羅列した「サンプル」、「妄想文」も映像に劣らず大きな人気を集めています。

二人のキャラクターが実際に会ったら、高句麗時代生まれのチャン・マンウォル(1300歳)が、高麗時代から存在したキム・シン(935歳)より姉であるため、キム・シンはびくともできないだろう、という見方、特別な根性を持った二人が一度戦ったら彼らの感情線に天気が左右されるだけに、ソウルの空に災いが降るという分析も多くの視聴者たちの共感を買うことになりました。

◇視聴者層の流入増加…2次コンテンツを開発していく

このような声援に支えられ、放送初め7~8%台(ニールセンコリア世帯の平均統合有料プラットフォームの視聴率基準)を記録した「ホテルデルーナ」の視聴率は後半10%(14回)にまで上昇しました。

CJENMと、ニールセンコリアが共同開発したコンテンツ影響力指数でも「ホテルデルーナ」は6週連続1位(326.8)を占めています。

大学生チェ・ミンジ(24)氏は「tvNのドラマがファンタジーなどのジャンルものに強く、マニア層がしっかりしているだけに、tvNのドラマ同士で世界観を併合した2次加工コンテンツだけを作っても波及効果はものすごいでしょう。」

「多くの人々が声援しているだけに、tvNレベルで「ホテルデルーナ」と「トッケビ」を合わせた「ダルケビ」世界観コンテンツを披露してほしい」と話しました。

「ホテルデルーナ」の制作側は「コンテンツを消費する方法が受動的な形から、より能動的な形に変貌しながら行われた現象だと見ています」

「このような変化はコンテンツ制作者がより肯定的に考えるべきでしょう」と述べました。

tvNの関係者は「「ホテルデルーナ」は、多様な2次コンテンツを生産する可能性が高い作品」

「作品が持つ多様な魅力が目立つことができるように作品の中でも様々な視線と観点、テーマに面白い2次コンテンツを企画、製作していく予定です」伝えました。