韓国旅行|『ソボク』もう一度振り返る【 #コンユアドリブ #パク·ボゴム集中力 #美術監督センス】♪

韓国旅行|『ソボク』もう一度振り返る【 #コンユアドリブ #パク·ボゴム集中力 #美術監督センス】♪






映画『ソボク』(監督イ·ヨンジュ)が韓国映画では初めて劇場公開とOTT(OverTheTop、オンライン動画サービス)TVINGで同時公開され、幅広い観客に会っています。

「ソボク」は時限付きの判決を受けた元情報局要員キホン(コンユ)と実験室の中で極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン人間ソボク(パク·ボゴム)、二人が共にする旅路を通じて生と死、永遠についての質問を投げかけます。








映画の随所には周りの声に耳を傾けて疎通したイ・ヨンジュ監督の繊細さが溶け込んでいます。

コンユとパク·ボゴムは、20日に公開された『ソボク』の「5文字で話します」映像で、「イ·ヨンジュ監督を5文字で表現してほしい」という言葉に、それぞれ「アーリーアダプター」「超微細演出」というセンスのある答弁で笑いを与えました。

キホンとソボクの旅路の中の穏やかな笑いと感動的な感性を伝えた瞬間瞬間、監督と俳優、スタッフのアイディアが集まって完成しました。

『ソボク』の公開を前に、イ·ヨンジュ監督、コンユがインタビューを受けた中で、さらに詳しく聞いてみることのできた映画の小さなビハインドを集めました。








▲「室内でたばこを吸って」…のコンユ、瞬間浮かんだアドリブ

ソイン研究所の責任研究員であり、ソボクを誕生させた人物であるイム·セウン博士(チャン·ヨンナム)は、キホンと会話をする研究所の中でタバコを吸います。

イム·セウン博士が何気なく振り返った後、キホンは1人で「室内でタバコを吸って…。」と唱えてしまいます。イ·ヨンジュ監督とコンユが何度も話したように、この台詞は「コンユのアドリブ」で完成しました。

コンユは「現場でスタッフが笑うからといって観客が笑うわけではなかったです。ソボクが食べるカップ麺にスープを入れながら、『だから子供には何でもいいからと食べさせたらダメなんだよ。』と言うのも自然な形で出たアドリブです。」と話していました。

「現場ではたくさん笑われましたが、(メディア)試写会ではあまり笑われませんでした。その状況でその言葉が思い浮かんで、私は本当にぴったりだと思って言ったことだったんですよ。スタッフたちが笑って大騒ぎしました。」

「「あ、僕がアドリブで何か一つとれたんだ」とすごく嬉しかったです。ところが昨日(マスコミ試写会当日)映画を見ていたんですが、誰も笑わなかったんです(笑)。」

「そして映画には出なかったんですけど、チャン·ヨンナム先輩が私にタバコを勧めてくれます。そこで、私が「タバコはやめました。」と言います。その場面が入っていたら、もっと笑いが出たんじゃないかと思います。キホンが笑うシーンがあまりなくて…(笑)。」(コンユ)

「私が真剣になることに耐えられないというのがあります。暇があれば、弛緩的に笑えるコードを入れようと努力しました。」室内でタバコを吸うイム·セウン博士を見て言ったコンユさんのセリフは、コンユさんのアドリブでしたが、本当に面白くて入れることになりました。コンユさんもそうした作業を楽しんでいました。」(イ·ヨンジュ監督)








▲髪をそったソボク パク·ボゴム、撮影序盤に注がれた感情

後半部、再び実験室に戻ってきたソボクは、以前の額を覆ったヘアスタイルではなく、栗毛を連想させる髪の毛が短く刈られた姿で登場します。

特にこの部分は、限りなく自分の運命を悩んでいたソボクの涙から怒りまで、反転のような顔を見ることができるポイントでもあります。

多様な感情を密度高く表現しなければならなかったため、パク·ボゴムの集中力とエネルギーがさらに必要だったこの場面は、日程上、実際は序盤に撮影が行われました。

「髪を刈った場面は実は映画の一番最後に撮らなければならないんだけど、私たちは最初に撮影しました。それで(撮影の)後半部分はカツラの助けを借りました。」(イ·ヨンジュ監督)

イ·ヨンジュ監督はインタビューでも、「何度も話しましたが、パク·ボゴムさんは集中力の優れた俳優だと思いました。」

「セリフなしに目で演技するのが大変でエネルギー消耗も非常に多いですが、例えばボゴムさんは私が「OK」をしても「もう一度してはいけませんか」と言いました。」

「とても一生懸命、集中力を持って 僕が望んだソボクの目を 十分に生かしてくれてありがとうございます。ボゴムさんの感情は理解度が高かったです。」と称賛を伝えました。








▲健康院のおじさんがなぜ洋品店さんから出てくるの?…美術監督のセンス

キホンと同行して外の世界に初めて出会ったソボクは、市場の中の人間の姿を好奇心に満ちた目で眺めます。

健康院で塩を振られて暴れるドジョウを見ていたソボクの姿を怪訝そうに眺める彼ら見知らぬ顔。キホンはソボクの手を握って洋品店に入ります。カーテンを閉めて出てくる洋品店の主人は、今会ったばかりの健康院を経営する夫婦。







「美術はイ·ハジュン美術監督に全面的に頼っています。そして、ソボクの家や市場、こういうアイディアも美術監督と一緒に作りました。」

「元々のシナリオはそのようではなかったのですが、美術監督と話して、そのように完成しました。」

「キホンとソボクが市場で健康院にいて、洋品店に行く時、同じ空間だったその部分は、ある意味観客の皆さんを微笑ませるユーモラスさを入れた部分でしたね。これも美術監督のアイディアでした。」

「ここの空間をこうすると、面白いんじゃないか?と思いましたし、美術的にも、一つの空間にセッティングすると、色々と役に立つので。それで受け入れました。」(イ·ヨンジュ監督)







▲パク·ボゴムが幼いパク·ボゴムを見て涙を流した聖堂の中のあの場面

鋭い目を持つ人なら、映画の中に登場する幼い子どもの写真を見て気づくでしょう。キホンと聖堂を訪れたソボクは、遺骨箱の前で一人の男の子の写真を見て涙を流します。

遺骨箱の中の「ハン·ギョンユン」という名前で置かれている子どもの顔は、実際のパク・ボゴムの子ども時代の写真を持ってきて使っていました。

「(パク·ボゴムさんの子供のときの写真で作りましたね。写真をくださいとお願いして、その中を見ると、ボゴムさんは小さい時は 頬がふっくらしていたんです。(笑) これはボゴムさんらしくない感じもあって…その中から最もボゴムさんのような写真を選び、準備しました。」(イ·ヨンジュ監督)

細かい部分にまでこだわるイ·ヨンジュ監督の繊細さが目につくのはもちろんのこと、演技とはいえ、実際の自分の子供時代の姿を眺めながら涙を流した俳優の感情移入の瞬間に対する思いが気になる部分です。



ひとこと


公開されたばかりのビハインド写真の色彩が余りにも美しく美術監督の力の入れようがわかります。その中に散りばめられた些細なアイデアをお話しして下さることは監督からの素敵なプレゼントですね♪



slowlife@xportsnews.com写真=CJENM、ティービング(TVING)

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